【鼈甲】創業200年の老舗「江戸鼈甲屋」さんへ行ってきました~「真物」のべっ甲レポ♪

創業200年「江戸鼈甲屋」さんで、鼈甲についていろいろ教えていただきました!
「江戸鼈甲屋」さんは、デパートやホテルの催事場にも出店されている鼈甲製品の老舗です。今回は「亀戸の店舗さん」にお邪魔させていただきました。

江戸鼈甲屋さん亀戸

江戸鼈甲屋さんのディスプレイ

 

本記事は↓こちらの記事の続編です。ぜひ前編もご覧になってくださいねー

鼈甲修理
「江戸鼈甲屋」さんに虫食い帯留を修復してもらいました♪

鼈甲の帯留や簪は、職人さんの手によって美しく蘇るってこと、ご存知でした?! びっくりです! 虫くいだらけで・表面にキズもあって・艶のなかった「貧乏くさいべっ甲の帯留」が、ツヤツヤで美しい「高級そうな帯留め」に大変身しちゃいました…

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江戸鼈甲屋さん(亀戸)について

江戸鼈甲屋さんは、享和2(1802)年創業・東京都伝統工芸品に指定されている江戸べっ甲の老舗「石川べっ甲製作所」さんの店舗(サイト)さんです。
江戸鼈甲屋さんの入り口

 

 

べっ甲というと、飴色に茶色い斑が入った「まだら模様」の簪やアクセサリーを連想される方が多いかと思いますけど。 現代では、眼鏡や時計の素材として大変人気があるのだそうで、江戸鼈甲屋さんにもたくさんの商品が並んでいました。

鼈甲メガネの一部

鼈甲メガネの一部

鼈甲の時計

 

あまり眼鏡には興味が無かったワタシは、眼鏡の写真を撮っていませんでした、すみません!

なんでも鼈甲は、樹脂製や金属製の無機質な素材と違って、人の肌にしっとりと馴染む「有機質」なので、大変使い心地が良いのだそうです。 これは眼鏡だけでなく、時計やアクセサリー類にも言えることですが、アレルギーの心配もなく、フィット感が良いのだとか。

最近は着物を着る人が少ないという理由もあるかもしれないですが、簪や帯留といった和装品よりも、高価な時計やメガネが良く売れるのだと伺いました。

とはいえ、創業200年の鼈甲屋さんですからね。
「これ、すごいなーーー!!」とびっくりしちゃうような、和装の伝統工芸品もたくさん飾られていましたよ!

こちら↓もう現代では作ることができないという「珊瑚とべっ甲の花簪」です。 全て白甲を使い、デッカイ珊瑚をあしらった大きな簪は、残念ながら非売品。 って、買おうったって、そうそう買えるようなお値段ではないだろうと思いますけど。(笑)
珊瑚の花簪

 

こちらも↓レアです。 これだけの細工を作ることができる江戸鼈甲の職人さんは、お一人くらいかも?と伺いました。 
白甲の簪

江戸鼈甲簪

 

そして、帆船?の置物なんかもありましたよー
帆船置物

 

時代を感じさせるものから、今人気のデザインのものまで、手掛けていらっしゃるべっ甲製品はいろいろです。 ですが、どの商品も【どんな時代になっても通用する「真物」とは何か?を追究する】というコンセプトのとおり、「良い物は、やっぱり良いなぁ!」と素直に思える逸品でした。

本当に、いつまで見ていても飽きることがありません。 べっ甲好きな方、ぜひどうぞ!

 

高価な鼈甲と安価な鼈甲の違いとは?!

一言で「べっ甲」と言ってもそのお値段はいろいろで、お手頃価格のものもあれば、びっくりするくらいお高いものもある訳で。
一体何が違うのか? どう判断すればいいのか?を、お尋ねしてみました。

価格の違い

 

価格の違いを簡単に言うと「色と厚み」なのですって。

べっ甲はタイマイの甲羅ですので、「希少な部位をたくさん使っているものが高価になる」ということで。
白甲とバラフ

 

お腹の甲羅である「白甲」が1番高くて、茨布(ばらふ)と呼ばれるまだら模様は本べっ甲の中では比較的お安い方になるんですね。

同じような色目の茨布であっても、厚みが厚かったり・細工が細かったりすると、お値段に反映してくるという訳です。
茨布帯留価格

 

お色のランクについては、姉妹サイトに掲載しましたので、こちらも併せてご覧ください。

白甲とバラフ
【鼈甲】べっ甲(べっこう)

鼈甲(べっ甲・べっこう)は、南洋に生息するウミガメの一種「タイマイ」の甲羅を素材として作られた工芸品です。…

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ちなみにこちらの↓ネックレスは、黒甲を使った大振りサイズです。
黒甲のネックレス

 

薄い甲羅を1枚1枚張り合わせて、球を作っているのですから高価です。 確か88万円というお値札がついていたような?
黒甲ネックレス

 

こんなにボリュームたっぷりのネックレスでありながら、軽いというのがすごいですよね。 天然石の首飾りを想像して持ってみたら、あれ?と思う程軽かったです。
鼈甲軽いネックレス

 

その他にも多様なデザインのネックレスがありましたけど、基本的には「色と厚さ」♪
鼈甲のネックレス

 

ちなみに↓こちらは、この日ワタシが髪に挿していた「茨布のべっ甲簪」ですが。
茨布のべっ甲簪

 

ブルーライトをあてて、どのように層になっているのかを見せていただきました。
鼈甲の層

 

上手く写真に撮ることができませんでしたが、薄い層を重ね合わせた「ミルフィール」や「ミルクレープ」のようになってましたよ~!

 

赤や緑色のべっ甲って?

赤や緑色のカラーのべっ甲製品がありました。

亀の甲羅には、本来存在しないであろうお色ですよね。
紅い指輪

緑色

 

紅いリングは、草木染。 赤・黄・赤・黄と層になってていると伺いました。 ちなみに時計のバングルの緑色は、藍染めだそうです。

黄色いべっ甲を藍で染めて層になると緑色に見える・・・・・・なるほどですね。
時計のバングル

 

蒔絵・螺鈿・珊瑚・真珠など

鼈甲の工芸品の価格は、蒔絵や螺鈿、珊瑚や真珠といった装飾が施されているかどうか?にもよって、変わってきます。
工芸簪

 

職人さんが丹念に腕を振るって仕上げられるものなので、高価になるのは当たり前っちゃ当たり前のお話ですね。

蒔絵簪の工程

蒔絵簪の工程

 

たとえばこちら↓の簪(写真右端)は、14万円! 素敵ですねー!!
黒甲簪

 

下の画像は、先ほど自宅で撮影をしたものですが、ワタシが30年前に買った簪です。 当時の値段で、確か12000円であったと思います。
鼈甲張り

 

先日「脚が折れてる簪は直りますか?」と江戸鼈甲屋さんにお尋ねしたのですが、これはきっと樹脂製ですね。 張べっ甲とか鼈甲張りと呼ばれる、樹脂+一部だけ本べっ甲の安いタイプであるようです。  

1万円以上もする簪は、20代のワタシにとっては結構高価な代物でありましたけど、やはり「真物の本べっ甲」と比べちゃったら、明らかに格が違います。

これだったら「直すより、新しいのを買いましょう~って感じだなぁ」と、しげしげ眺めて思いました。 

やっぱりねえ。 白甲簪(フォーマル用)の↓この風格は、素晴らしいです!
白甲簪

白甲簪2

 

いいなぁ、欲しいなぁ! いつの日か、留袖を着るようなことになったら、こんな簪を挿して装ってみたいものだと思いました。

 

江戸鼈甲屋さんのアクセスと催事

今回お邪魔させていただいた「江戸鼈甲屋」さんは、総武線・亀戸駅(北口)から歩いて数分のところにあります。

羽亀さんを左手に見て、香取神社の方へ向かうと、梅屋敷(アンテナショップ&寄席)の手前・商店街左手にあります♪
羽亀

亀戸地図

 

「亀戸は遠いよー」とおっしゃる方は、FBやTwitterに催事のお知らせがアップされますのでご覧ください。
関西などへのご出展もあるようです。

 


最後になり恐縮ですが。

江戸鼈甲屋さん、この度は大変お世話になり、ありがとうございました!帯留をキレイにしていただき&たくさんお写真も撮らせていただいて、とても感謝しております。 またご縁がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。  きりまる@片田直美

江戸鼈甲屋さんの店頭にて

 

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この記事を書いた人

きりまる
きりまるS40年生・東京在住・主婦
着物が好きです!!
2001年から11年間ほど写真館で着付師の仕事をした後、少しお休みしていましたが、今はモデルさんの着付け(浴衣・卒業袴・振袖)を時々お手伝いしています♪ 
写真館勤務時に、七五三・成人式・お宮参り……等の着物で、お悩みのお客様が多かったことからこのサイトを作りましたが、フォーマル系は「お祝いの着物https://oiwai-kimono.com/」へお引っ越し中です。
キモノ-着るなら.comでは、浴衣・紬・小紋・ウールといった普段着物についてや和裁のお話を書きます!
リサイクル着物を掘り出すのが楽しくて、古物商営業許可も取りましたので、オークション出品案内や骨董市のご紹介なども掲載します。 

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