【江戸小紋染め体験・その3】江戸小紋って素晴らしい!~染工房「小林染芸」さん江戸小紋染め体験のススメ
板橋区・江戸小紋染工房「小林染芸」さんでの「江戸小紋染め体験」レポ・その3です。
希少な伊勢型紙を撮影させていただくことができましたので、ぜひご覧になってくださいね。
■前編:その1&その2記事はこちら
職人さんの技が光る!素晴らしい江戸小紋の伊勢型紙
これだけの伊勢型紙を彫ることができる職人さんは、なかなかいらっしゃらないということで。 希少で大事な江戸小紋の型紙を見せていただきました。
吉祥柄や麻の葉なんかもすてきでしょう?
そして、極鮫!
すごい!すごいです!!
何日もかけて、彫刻刀を手にして彫るというのですから、びっくりですよね。 途中で「あ!」と手が滑っちゃったりしたら、泣くに泣けないじゃん~
もう少し間隔の広い鮫小紋なら機械染めもできるのでしょうけど、ここまで細かい柄になると、柄がつぶれてしまうので「職人さんの手技」が必要になるんですね。
江戸小紋と調べていて、結城屋さんで分かりやすい記事を拝見しました。 機械染めの「捺染」としごき染めの「型染め」についてです。 勉強になりましたので、リンクをはらせていただきます。
ワタシが特に気になったのは、冒頭にも掲載させていただいた「お召し十」です! 徳川本家・将軍家の定め柄ですよ。
1つの型紙に、いったいいくつの十字があるのでしょう? 染め師さんも、十字をくっきり染め出すのはとても大変なのだそうです。
後継者問題が心配と言われている「江戸小紋」ですが、絶対に廃れて欲しくない「伝統工芸」だと思いました。
蒸した生地のおがくずと糊を洗い流す
そうこうしている間に、蒸しの工程が終わりましたよー
地色の染料が熱で定着していますので、洗い場でおがくずと糊を落とします。(下の写真は、ご一緒させていただいた体験者さんの作品です。)
江戸小紋染めは、この「水元」と呼ばれる工程まできてやっと染めた柄を目の当たりにすることができるので、ここが1番ワクワクする作業ですね♪
この日は、蒸し場に隣接した「流し場」で洗いをかけましたけど、糊付けをした工房には、長板がすっぽり入るくらいの「水路のような洗い場」がありました。 昔は、川で洗いをかけていたということで、神田や落合(新宿)といった川のそばに「江戸小紋の工房」さんが多くあるのは、その名残なのだと伺いました。
みんなで順番にじゃぶじゃぶ、じゃぶじゃぶ。
「他人の畑は良く見える。隣の芝は青い。」とは本当ですね。 他の参加者さんの作品が素敵すぎて、「次はどんな柄を染めようかなー?」なんて考えてしまいました(笑)
できあがり♪
洗い流した江戸小紋地は、乾かして仕上げて(湯のし?)、お持ち帰りさせていただけます。
ワタシが染めた江戸小紋はこちらです。
お友達の作品はこちら。
作品はそのまま持ち帰っても良いですし、加工をお願いすることも可能です。 ワタシは、トートバッグを注文しました。 出来上がってくるのが楽しみです♪
■職人さんの作品も拝見できます!
小林染芸さんでは、江戸小紋の反物を見せていただいたり・お買い物させていただくことも可能です。
小林染芸さんの江戸小紋体験へ行こう!
小林染芸さんの江戸小紋体験の料金(作品はお持ち帰りの場合)は、なんとたったの3000円(生地代含む)なんですよ。 めっちゃおすすめ♪
※2018年11月参加時の料金
開催期間は秋&春の2回と限定されていますので、次は5月になりますでしょうか。
回数をこなして慣れた方は、ストール等の大物にもチャレンジできるそうです。
お友達と一緒でも、お一人でも参加可能なようなので、ぜひご予約なさってみてくださいねー
■小林染芸さんの体験教室(5月&11月)については、 詳細は公式サイトでご覧ください。
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