【江戸小紋染め体験】江戸小紋染工房「小林染芸」さんで一越ちりめんに伊勢型紙の寄せ小紋を染めました♪

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板橋区にある江戸小紋染工房「小林染芸」さんで、伝統工芸「江戸小紋染め」体験をさせていただきました!

江戸小紋体験レポ

 

これは楽しい! 
小林染芸さんでの体験の様子(江戸小紋染めの手順)を、ご紹介いたします♪

 

型紙&色えらび

小林染芸さんには、たくさんの「伊勢型紙」があります。

伊勢型紙

 

上の写真で、左右の机の上にある黒っぽい紙が「伊勢型紙」です。

伊勢型紙の例

 

■伊勢型紙とは。
伊勢型紙は、和紙を加工した型地紙に彫刻刀で、きものの文様や図柄を彫り抜いたものです。 
詳しくは、伊勢形紙協同組合さんのHPでどうぞ。

 

ねー?!すごいでしょう? いろいろな柄の型紙が、まだまだたくさんあったんですよ。
伊勢型紙1

 

伊勢型紙2

 

江戸小紋というと、鮫・角通し・行儀といった三役や、大小あられ・万筋といった裃(かみしも)柄がすぐに頭に浮かびますが、更紗柄や華やかな花柄なんかもありました。 モダンな柄から古典的な柄まで、一口に「江戸小紋」と言っても実に多様!
花柄の型紙

 

江戸小紋柄1

 

江戸小紋柄2

 

「寄せ小紋」とは?!

ちなみに「寄せ小紋」というのは、いろいろな柄を寄せたタイプの小紋柄をいうようです。

例えばこちらは↓「この型紙を使って染めるとこんな感じに出来上がる」といった染め見本ですけどね。
染め見本の型紙

 

染め見本

 

『いろいろな柄が寄せてある』って、↑こういうことなんだろうなーっと。

もちろん、同じモチーフの連続柄のタイプもあります。 これは「かぶ」柄ですね。
かぶの柄

 

もともとはお大名の裃から始まったという「江戸小紋」ですが、庶民の間に広まるにつれて「植物・文字・風物詩・道具・縁起物」など、いろいろなモチーフの柄が登場しています。 

江戸小紋を着物で着る場合には、柄によって紋を入れてセミフォーマルで使用できるものと普段着にしかならないもの(紋は入れられない)とありますが、帯や羽織にこりたい時にも重宝するので、江戸小紋は1枚あると便利な着物と思います。 (紋を入れるなら、三役柄から選ぶのが無難です。)

 

体験で染めた江戸小紋の布は?!

この日は、二尺(76cm×36.8cm 絹100%)の一越ちりめんを染めさせていただけるということで。
ひと越し縮緬2尺

 

■丹後ちりめんの一越縮緬

ちりめんといえば、丹後ちりめん・浜ちりめんが有名ですが。 今回染めさせていただいたのは、丹後ちりめんのひとこしです。 布地に裏表はないとのこと。
縦糸を1本こすから一越で、2本越すと二越になる。 越す本数が多いほど、シボが大きくなるのだと伺いました。

 

カラーは4色。 染め上がった江戸小紋はどう使う?

希望をすれば、バッグや袱紗、お財布などに加工もしていただけるのだそうです。
江戸小紋バッグ

江戸小紋バッグとお財布

 

江戸小紋袱紗

 

ワタシは最初「下駄屋さんに持ち込んで鼻緒を作っていただこう!」と思って型紙選びをしたのですけど。 お友達がバッグに加工してもらうと聞いて、途中でワタシもバッグが欲しくなっちゃいました。

鼻緒のつもりで細かい柄の型紙を選んだのですが、バッグにするならもう少し大きめの華やかな柄でもよかったなーっと。

染め色は、ピンク・黄色・紫・緑の4色から選べます。

染め色見本

染め上がった江戸小紋の布を最終的に「どう使うか?」で、選ぶ柄やカラーは変わってくると思いますので~ 途中で心変わりをしないように、最初にしっかり決めておかれることをオススメします♪

 

型紙が決まったら、水に浸してしなやかにしていただきます。
水に型紙

 

小紋染めの板に布地をセット

小紋染めの板は、もみの木の1枚板だそうです。 すごいですよねー約7mもあるんですって!(厚さ約2㎝、幅約40㎝)
小紋染めの板

 

着物の着尺の反物が、大体12~13mくらいなので、1回送って貼り直す感じですね。 江戸時代は、南に大きく窓を取って、日を入れて部屋を明るくして作業を行ったそうなんですよ。

今は電気の灯りで作業をしますが、びっくりするのは天井に釣られた多数の板です! 背の高い人は頭をぶつけるので、注意が必要~
江戸小紋の板の収納

 

トンボと呼ばれる「脚」に板を置いたら、ゴミが付着していないか?ヘラで表面をキレイに平らにしていただきます。
板をおいたところ

 

ヘラで表面をキレイにしているところ

 

そして、濡らした布で板の表面を湿らせると板がペタペタになるんです。 あらかじめ「餅粉」で作った糊が塗られているそうです。
板を湿らせる

 

板がペタペタ

 

ペタペタになった板に布をはります。 この板に生地をはることを「地張り(じばり)」と呼ぶらしいです。
白布をはる

 

歪まないようにまっすぐと。 布と板の間に空気が入らないように、ぴったりと。 これがなかなか難しいのですが、なんども貼り直していると糊が乾いて、くっつかなくなる!!

はりおわったら、マスキングテープで縁を保護します。 布が動かないようにというよりは、板を汚さないようにという意味があるようです。
テープで保護

 

当然ですが、テープを貼った部分の布は染まりません。 なので、できるだけまっすぐなのが良いのだろうと思うのですが、ワタシの仕事はこの通り(苦笑) 
マスキングテープの出来栄え

 

地張りが済んだら、型紙をセットしますよ。
江戸小紋の型紙セット

 

長くなったので、次の記事に続きます! 続きも見てやってくださいねー

■続きはこちら

江戸小紋染めの様子
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■小林染芸さんでは、春と秋の期間限定で体験教室を開催してくださっています。(5月&11月)
 詳細は公式サイトでご覧ください。

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