【長着と襦袢・身丈の関係】薄物(絹紅梅)の長襦袢。襦袢の長さは長着のマイナス2㎝で!
※2019.09.17 着丈X0.8から「長着のマイナス2㎝」へと書き換えました。
先日、絹紅梅の着物を着ました。「高級浴衣」と呼ばれる盛夏用の薄物。夏着物です。

慌てて、薄物着物と長襦袢の身丈の関係を調べましたので、覚書として書いておこうと思います。
もくじ
一般的な長襦袢の丈とは?
袷の時期は、ワタシ、二部式の「嘘つき」襦袢を着ることが多いので、あまり気にしたことってなかったですが。
長襦袢の身丈は、身長マイナス30㎝。 もしくは、×0.8くらいがちょうど良い長さなのだそうです。
って、これ、基準は肩?背?どっちかしら? 肩と背では、結構長さが違ってきますもんね。
また、人によって肩回り・腰回りの肉付きが違いますから、ふくよかな方はその分長めにする必要があるわけで。 あくまで目安ということにはなりますね。
ワタシの絽の長襦袢を測ってみました。 背で計って、126㎝ありました。 ちなみに身長は163㎝です。 単衣やあまり透けない夏の着物には、この襦袢の身丈で何度も着ています。
ところがですよ。
すっけすけの絹紅梅に着てみたら、なんだか短い!! 丈の違いがめちゃめちゃ透けて見えるので、バランスが悪く感じました。
薄物と長襦袢。 着姿で見て、裾が10㎝「2㎝」短いくらいがキレイらしい。
薄物と長襦袢。 着姿でどのくらい裾の長さが違うのが「適当」なのかしら?・・・・そう思って調べてみたけど、的確な答えが見つかりませんでした。
- 薄物は、キモチ、短めに着る。
- 薄物は透けるので、長襦袢の身丈は大事。
ええ、それはわかっているんですよ。 じゃあ、どのくらい襦袢が短いのが良いのですか????ってところが知りたい~
必死に調べて分からなかったので、和裁の先生に電話で教えていただきました。
「その方の体型によって変わってくるので、一概に背から何センチ・肩から何センチとは言えません。 襦袢と着物を着た際に、襦袢の裾が10㎝くらい短いのがバランス良いと思いますよ。」
なるほどです。
あまり短くても変ですし、あまり長いと着物の裾から出ちゃいますので、10cmくらいが妥当なところということですね。
絽の長襦袢の裾出しをしました。
襦袢の裾を、4㎝ほどおろしてみました。 衿先の縫込みが無かったので、これでいっぱいいっぱいです。
絹紅梅の着物に着てみました。
どうでしょう? これで大体10㎝くらいの「身丈差(着姿で)」かと思います。 以前はこれより4センチも短かったのですから、やっぱり裾だししてよかったですね。
写真を撮るアングルとか、ワタシの立ち方でもちょっと「長さ感が違って見えます」が。 草履を履いてこんな感じでしたから、これでベストと思っています。 絽の襦袢の身丈は「背で130㎝」です。
こうして見ると、10㎝も違わないように見えますけどね~ カメラを持って下を向いているからですかね。
ちなみに、着付の際の長着(絹紅梅)の裾線は、かかとが1㎝見えるくらいを目安に着付けております。
長襦袢を着ると、前の裾線は後ろに比べてかなり上がって短くなって見えますが。 長着(絹紅梅)の前は、左右の身頃が2枚重なるため、前裾は短くなっても気になりません。
薄物の襦袢の裾線(丈のバランス)は、背縫いあたりの後ろで確認してくださいね。
夏の襦袢。素材によって、身丈の長さのベストは変わるようです。
この夏、小千谷縮の着物を自分で仕立てましたので。 着物に合わせて、麻の長襦袢のサイズ直しをいたしました。
そしたらね。
麻の襦袢は、同じような身丈のバランスを取ろうと思うと、背から測って133cmになるんですよ!!
麻は、シワシワで多少着ぶくれもしますから、そのせいでしょうか?
小千谷縮と合わせて着たのでご参考までに。
★おまけ★絹紅梅の着物
絹紅梅は、ワッフルみたいな格子が特徴。 透ける夏の薄物です。
「高級浴衣」と呼ばれますが、スケスケなので長襦袢は必須です。 普通の浴衣のように、肌着に直接着ることはできませんので、足袋を履いて・半衿付けて、夏着物として着てください。
絹なので、長襦袢も正絹の絽か紗のものが相性が良いと思います。
街着として・普段着として、カジュアル用に着る着物なので、名古屋帯や半幅帯が合います。 写真でワタシは絽綴れを締めていますが、紗献上の博多帯やざっくり系の八寸帯も良く合うと思います。
この日は、お友達と六本木のミッドタウンへ行ってきました。
お出かけの様子は次の記事にて♪
この記事を書いた人

- S40年生・東京在住・主婦
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着物が好きです!!
2001年から11年間ほど写真館で着付師の仕事をした後、少しお休みしていましたが、今はモデルさんの着付け(浴衣・卒業袴・振袖)を時々お手伝いしています♪
写真館勤務時に、七五三・成人式・お宮参り……等の着物で、お悩みのお客様が多かったことからこのサイトを作りましたが、フォーマル系は「お祝いの着物https://oiwai-kimono.com/」へお引っ越し中です。
キモノ-着るなら.comでは、浴衣・紬・小紋・ウールといった普段着物についてや和裁のお話を書きます!
リサイクル着物を掘り出すのが楽しくて、古物商営業許可も取りましたので、オークション出品案内や骨董市のご紹介なども掲載します。
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