【着物でお出かけ】お召の着物に江戸紅型の九寸名古屋帯
先日の「黒いロング手袋」記事で着ていた、お召の着物と江戸紅型の九寸名古屋帯です。
帯揚げはベージュの縮緬、帯締めは黄色の三分紐、翡翠の帯留めを合わせています。
お召の着物は、ブルー・グリーン・パープル系のグラデーションです。
お召(おめし・御召)とは?!
お召(おめし・御召)とは、先染めの糸で平織りをした「縮緬」の一種です。
縦糸にも横糸にもつよい撚りをかけた糸を使っているため、シボが大きく、コシが強いといった生地になります。
着物は、染と織では染の方が格が高くなりますが、お召は織り生地の中で格が高い生地になるのだそうです。
紬糸のように綿にしたものを紡いだのではなく、繭をほぐしてとった「糸織り」なので『格がちょっと高め』ということらしいです。
モノによっては礼装でも使われることがあると聞きましたが、「織り」ですので通常は普段着用です。
ワタシが着ているグラデーションのお召も「普段着用だよ!」と言われたものを買っています。 裏にはピンク・パープルの裾回しが付いた「袷の着物」ですよ。
ワタシ、できれば短くても裄は68センチ欲しいところなのですけどね。
普段着だし・・・と思って、67センチでも良しとしました。 これまでお召は一枚も持っていなかったので「お召、欲しいなー」と思っていたから・・・というのもあるんですけど。
調べてみたら「無地や細かい柄の御召は、パーティーやガーデンウェディングまで着られる。」とのこと。
グラデーションのお召だったら、ちょっとしたお出かけにもいいかなーと思いましたので、ラロッシュポゼさんの新商品発表会に着て行きました。
お召を触ってみると、大島紬みたいに薄くて・軽くて・光沢のある生地質でした。
大島と違うのは、表面にシボがあることですね~ シワになりにくく、着崩れもしにくいそうですよ。
ただ、生地の良し悪し(品質)もあるのでしょうけど、ちょっとスナッグしやすいみたいなので、気をつけなければ!
※スナッグ:引っ掛けにより糸が生地表面 から突出し、ループ状やピル状になること※
ちなみに「おめし」という名前は、「“お召しもの”からきた」という説と「徳川家斉公が好んでお召しになったから」という説があるそうです。
江戸紅型の染帯
多分ですけど、「土方染工芸(ひじかたそめこうげい )」さんの帯と思います。
⇒以前の記事:【土方染工芸】さんの帯と着物が、めっちゃ素敵♪
2013年に買った帯なのに。 すごーーーく気に入っているにもかかわらず、合う着物が無くてなかなか締めることができずにいましたが、ようやく陽の目を見ましたよーーー(笑)
色といい、柄といい、めっちゃ好きな帯なんです!!
前帯の柄はこんな感じですよ。
でね。ワタシ、今頃気づいたことがございまして。
帯の落款なんですけどね。
コレ「持統工芸」と書いてあるとばかり思っていましたが、『持』でも『侍』でもなくて【傳】なんですね?!
この落款は「伝統工芸」と書かれているということに、今更ながら気づいたのです。 土方さん、ゴメンナサイ。。。
でもって帯を締めている写真が↓コチラです。
うーん・・・帯枕の位置があとちょっと(5センチくらい?)上方向にずれた方が良かったのになぁ~と、重ね重ね申し訳ない感じでしたね。
ラ ロッシュ ポゼさんの新商品発表会イベントへ着て行きました
出かけた先は、表参道にある「ラトリエサンルール」さんです。
結婚式等で使用される立派な会場ではありましたけど、ブロガー向けのイベントでしたので。
特にドレスコードがある訳でもなかったですし、皆さんカジュアルなお洋服での参加であろうと思ったので、名古屋帯で行ってきました。
だからってことでもないんですけど。
コートはウール。ファーはフォックス。ビーズのバッグを持って、小物で少しだけドレスアップを図ってみました♪
気になるのは「パーティーやガーデンウェディングまで着られる。」という際の、少しだけフォーマル感が必要な時に締める帯はどんな帯?ってところですけど。 多少のドレスアップはOKと言っても、やはり織りの着物ではありますので「現代モノの洒落袋帯」なんかだったら良いでしょうか?
普段着としてなら「自分さえ良ければそれでいいじゃん」って感じですけど、お招きされた場合のTPOは大事ですよね。 まあ、無理にお召を着て行かなくても、染の着物で行けばいいじゃん・・・てことになっちゃいますかね~?
着たい着物と、締めたい帯と、行きたい場所と。 ピッタリ合わせるのって、案外むずかしい気がします!!
その分、上手くコーディネートができたと思うと、それだけでなんだかとても幸せ気分に浸れますケド。 ただの自己満足なんですけどね~(笑)
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