【江戸小紋】極鮫の江戸小紋に九寸名古屋帯で。「オバサン色」という理由で激安でした!
アップで見ると↓こんな感じ。
鮫小紋は、江戸小紋の中でも「三役(行儀・通し・鮫)」と呼ばれる、ちょっと格上の部類にもなる模様です。 一つ紋を付けることで略礼装でも着られるという江戸小紋の柄ですが、こちらは紋なし。 普段着です。
「オバサンチックな色だから」という理由だそうですが、破格でGETしちゃいました~
江戸小紋・極鮫模様
細かい模様を型染した江戸小紋。 鮫小紋は、三役の中でも1番細かい柄であるので、特に格があると言われる模様です。
鮫小紋と言ってもいろいろあって、キレイに並んだものを「行儀鮫」、ランダムなのを「乱れ鮫」というのだとか。(参考:KIMONO DESIGN mediaさま)
整然と並んでいるのか?乱れているのか?その区別がワタシにはよくわかりませんが、鮫小紋の柄の大小だったらわかる気がします。
ちょっと大きめなのが「並鮫」、細かいものが「極鮫」。その間に「中鮫」というのがあるらしいのですが、中鮫は未だ見たことがありません。(参考:染一会さん)
その昔、裃の柄として広まった江戸小紋には「定め柄」というのがあって、極鮫小紋は「紀州徳川藩(吉宗公の生家)の留柄(とめがら=定め柄)であったのだそうです。
草木染・亜麻色の極鮫江戸小紋
ずーーーーと欲しいと思っていた柄ですが、まさか骨董市で無造作に段ボールに突っ込まれた状態で、出会うとは。
この色、そんなに「オバサン臭い色」でしょうか? 草木染の銘が入ってますけど、人気の無い色なのかなぁ?
多分この色、亜麻色(あまいろ)ですよね? 俗にいう「ミルクティー」のような甘い茶色のことです。
ただね。 生地に光沢があるからなのか?光の当たり方で「黒く見える・白っぽく見える」といった照りが出るので、見ようによっては「焼けてる?」みたいに見えるのです。
「裄が70もあるし、汚れもないのに、なんでこんなに激安なの?!」とお店の方に聞いてみたら、「すっごくオバサン臭い色だから」という返答でしたが、もしかしたら「日焼けして見えちゃう」からだったのかもしれないですね~
しかしながら、光の当たりを変えてみれば、実際に色が飛んでいる訳ではありません。 着てしまえば、全然気にならないみたいですし~
確かにババ臭い色ではあると思いますが、実際にババアなんだから、気にしません♪
極鮫江戸小紋のコーデ
帯は織りの九寸名古屋。 帯締め帯揚げは、着物の色と同系色の濃淡で。(写真に撮っていないのですが、先日は、この着物に白地の塩瀬の染め帯をしめてみました。)
この日は、黒の織りの帯。 帯締め・帯揚げは着物の色と同系色を濃淡で。
極鮫の江戸小紋なので、もっと古典的な雰囲気の帯でも合いそうですよね。 いろいろなコーデで着まわしてみたいと思います。