【下駄と草履】品川・丸屋履物店さんで買った「夏草履」&鼻緒のすげ替え

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ずっと伺いたいと思っていた品川の履きもの屋さん「丸屋履物店」さんへ行ってきました!

丸屋履物店
 ⇒下駄・草履・雪駄などの和装履物処―丸屋履物店

「骨董市で買った古い下駄でも、鼻緒のすげ替えをしてくださる下駄屋さんはないかしら?」とネットで調べて見つけた履物屋さんです。

「他店の品物でもお気軽におもちください」とHPに書かれていたので、お言葉に甘えて、下駄を1足・草履を2足持っていきました。 履き方からマナーまで、いろいろなことを教えていただきましたので、ワタシ自身の覚書を兼ねてご紹介させていただきます。

鼻緒が糊付け・すげ替えがきかない草履

まずは1足め。 鼻緒はボロボロなんですが、台が薄紫色でとてもきれいなお草履です。
草履

裏を返すと、鼻緒下に穴が開いているようでしたので、てっきりすげ替えのきく草履と思っていたんですけど。
鼻緒のすげ替えの草履裏

「ああ、これはすげ替えできないよ。 だって、裏まで鼻緒が通ってないもの。」と丸屋さんに言われてびっくりしました。
鼻緒が糊付け

ひえぇ~! 『なんちゃって裏穴』のついた草履なんてモンがあったんですねーーー!! ご丁寧に「見せかけ」で作られた草履の裏があるだなんて、知りませんでした。 
草履の裏

仕方がないので、まだキレイなカカトのゴムだけ外しまして、後はごっそり捨てることになりました。
草履のかかと

普段着~付け下げ程度までの草履を、花柄の福林花緒で。

※「鼻緒」という字は、時に「花緒」と書くそうです。 丸屋さんでは「花緒」という字を使われているようなので、以下「花緒」と書かせていただきますね

2足目。 花緒が細くて痛くなるのが嫌で、あまり履いていなかった草履です。 台にあるサーモンピンクと同じ色の細い花緒がついておりました。
花柄福林花緒

少しつま先に傷があるのが気になりましたが、「まだ履けそうなのに、捨てちゃうのは勿体ないよなぁ~」と思いまして。 花柄福林花緒の花緒に変えていただきましたよ。 優柔不断なワタシは決められなくて、奥様に見立てていただいた花緒です♪
花緒ー花柄福林花緒

「台のピンクが、もうワタシには若すぎるかなぁ?」と思ってもいましたが、これならまだまだ履けそうです。 嬉しいなぁ!

ちなみにかかったお値段は、花緒代4000円+すげ代1000円です。 新しい草履を新調したら、とても5000円じゃ上がらないですもんね♪

この草履の花緒のすげ替えをしていただいて、申し訳なかったなぁ・・・と思ったのが、草履の裏が汚かったということです。

一応拭いてから持っていってはいますけど、こんな風に作業していただく様子を拝見しまして、もっとキレイにしておけばよかったと反省しました。 丸屋さん、ごめんなさい。
花緒すげ1
花緒すげ2

そしてもう1つ。 せっかく足に合わせてすげていただけるというのに、足袋を持っていくのを忘れたワタシ。 これも失敗!
花緒調節

次回お邪魔させていただく際は、気を付けるようにしたいと思います。

三平利休の雨下駄を、亀田縞花緒・赤ツボで。

骨董市で購入したまま大事に仕舞ってあった、三平利休の雨下駄の赤くて細い固い花緒を、亀田縞花緒・赤ツボに変えていただきました。
三平利休の雨下駄を、亀田縞花緒・赤ツボで

花緒を変えると、履物が蘇るって本当ですね!
花緒で蘇る

ボルドー色の爪皮も付けていただいて、めちゃめちゃ素敵な雨下駄になりました♪
爪皮1
爪皮2

お気に入りの雨コートとの相性も、ばっちりでしたよ!

雨下駄
 ⇒フルレングスの雨コート+雨下駄・爪皮♪

この雨下駄のすげ変えをしていただく際に、「この下駄、最近買ったの? この大阪のお店、今はもうないんだよね。」とご主人がおっしゃったので、すごいなーと思いました。 下駄に入ったこのマークで、わかっちゃうんですね。
心斎橋てんぐ

ちょっと調べてみましたら、『心斎橋てんぐ』さんは、116年もの歴史をお持ちの草履屋さんで、2011年5月末に閉店されているようでした。 他店さんのものなのに、快くすげ直しをしてくださった丸屋さんに大感謝♪ もう手に入らない下駄屋さんの下駄が、履けるようになって嬉しいです。 

ちなみに「下駄裏の金具は、江戸では打たないので、つけないよ」とのこと。 関西と関東では、そうした違いもあるんですね。
下駄の金具

麻素材の夏草履を購入しました。

夏着物で出かける際に、涼し気に見える夏用のお草履が欲しいなーと思いまして。 本当ならば、最高級とされる「パナマ素材」が良いのですけど。
最高級はやっぱり高い!ということで、今回は麻の草履から選ぶことにしました。

夏草履1

夏草履2

共布の花緒と白いエナメル?の花緒。 どっちにしようか?とさんざん悩んで、ご主人の勧めもあって、白い花緒の方を買いました。
夏の草履

麻草履

うん。素敵♪ まだ履いて出かけていないのですが、麻の台の履物は、7月・8月限定ということですので、この夏のうちに2回くらいは履きたいなぁ!と思っています。

覚書

以下、丸屋さんの店頭でお伺いしたお話を、殴り書きでメモしてきたので、ワタシ自身の覚書として共有させていただきます。

もしも、何か勘違いして書いていることがありましたらごめんなさい。 お気づきでしたら、お知らせいただけるとありがたいです。

  • 麻の台は、7月・8月限定。 麻の花緒は通年OK。
  • 歯が薄い雨下駄は、雨の日に履く下駄。 季節は限定せずに、1年中履ける。
  • 雨下駄は、浴衣なら素足で履いてOK。 夏はゆかたに合わせてOK。
  • 雨下駄は、表を歩く時ならフォーマルでも可。屋内に入ったら履き替えること。
  • 透明なドームの付いた雨草履は、場に合っていれば履き替えずに屋内で履いていてもOK。
  • 良いものを普段用に下ろすのはOK。 カジュアルをフォーマルに格上げするのはだめ。
  • ワタシの買った夏草履は、絹紅梅や小紋などのカジュアルでOK。 付け下げくらいまではOK。
  • 畳表の下駄はカジュアル。 南部畳表(白)の草履は正装。 夏の正装は、南部畳表草履のように薄い履物になる。
      夏は、フォーマルもカジュアルも、草履の台は薄くなる。 踵の高さ=格ではない。 皮とか布の草履は、畳表草履の代用品。
  • 畳表でも、烏(カラス)はカジュアルになる。 素足で履いて指のあとがつかないので、通な人はゆかた用で履く。 
  • 下駄や草履を履く場合、カカトはなるべく出して履く。 花緒は指にかける程度でがっつり入れない。
  • 台から踵を落として履くと、足の甲に重心が乗って、背筋が伸びる。 着物姿が格好良くなる。

最後になりますが、丸屋履物店さん、お忙しいところいろいろ教えてくださって、ありがとうございました! ぜひ、またよろしくお願いいたします。

丸屋履物店さんのアクセス

丸屋履物店さんは、京浜急行・新馬場駅から徒歩三分。 北品川商店街を抜けて、養願寺さんの近くにあります。
北品川商店街

養願寺

丸屋履物店さん
 ⇒https://www.getaya.org/access.html

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