子どもの着物の腰上げ

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七五三の着物の腰上げについてです。

フォーマル着物については、姉妹サイト「お祝いの着物」へ書き分けています。
七五三祝い着の腰上げ・肩上げについても詳しくご説明していますので、併せてご覧くださいね。

お祝いの着物肩上げ腰上げ

腰上げ(腰揚げ)とは

腰上げ(こしあげ)というのは、帯下のおはしょり部分の上げのことです。 子どもは腰紐ではなく、付紐(つけひも)で着付けるので、着丈の調節はココ(腰上げ)でします。

子どもの着物も、着丈の長さは大人の着物と同様に、フォーマル=長め・カジュアル=短めになります。

浴衣やウールは普段着ですので、足のくるぶしが出るくらいで、多少短くても大丈夫です。
七五三の晴れ着はフォーマルですので、くるぶしが隠れるくらいがキレイに見えます。

浴衣の腰上げ・肩上げについてはこちら

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子供浴衣・腰揚げ

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子供長襦袢の腰上げについて

七五三衣装の場合、長襦袢の裾は思い切って短めにしてしまっても大丈夫です。

長じゅばんは着物の下に着るものですから見えませんし、裾がはだけてしまったとしても、子どもなので「脚が見えて恥ずかしい」ということもあまりないからです。 歩きやすいように、少し短めに腰上げをしてください。

子どもの着物の腰上げ・襦袢

上の写真は、おはしょりを取るようにして表側につまんでいますが、レンタル衣装の長襦袢の場合には、あらかじめ裾を短く切ってしまっているものもあります。
もしくは、スカートの裾上げをするように、裾を内側に折ってマツリ縫いしてしまうとか。

長着と同じ位置に腰上げがくるともたつきますので、長着とは違うところになるようにずらして縫います。 正しい上げ方は「お祝いの着物」に掲載しますね。

着物の腰上げ:寸法と上げ方

腰上げの寸法は、『きもの身丈-着丈』です。

着丈と身丈

 

※身丈=着物の長さ(背、もしくは肩から測る)
※着丈=着物を着た時の「背、または肩から裾までの長さ」

腰上げの位置は、背中心で決めます。 『着丈+あげ寸法の1/2』÷2 の所を腰上げ山に決めてください。
(少し昔のやり方です。おすすめの方法を後述しますね。)

『着丈+あげ寸法の1/2』÷2とした場合に、柄がたくさん隠れてしまったり、おはしょりが長くなりすぎてしまうようでしたら、見た目の良いように調節をして構いません。

腰上げで柄が隠れる

上の画像のように、おはしょりで柄が隠れてしまう時は、「上げ山」の位置を上にずらすと良いです。
※帯がくる位置も考慮して上げ山をずらしてくださいね。 あまり上に上げてしまうと、おはしょりが出なくなってしまいます。

上前はタックをとって、衿を合わせる

腰上げを縫う際、襟先部分がこのように出てしまいますので、表に出る上前の方は、裏でタックを取って、端を揃えるようにする必要があります。

腰上げのタック


お腹が出ている(幼児体型)ので、前巾は脇から衿に向けて1cm下げる

お子さんは背中は反っていて、お腹が出ている場合が多いので。 前身頃と後身頃を同じように縫ってしまうと、着た時に前の裾が上がってしまい、足首が見えてしまって格好が良くありません。

子どもの腰上げ

ですので、後ろから前にかけて、1~2センチ程度下げて縫うと良いのだそうです。

腰上げを縫うか? 腰ひもで着付けるか?

3歳児・5歳児の着物は、腰上げ部分が被布や袴で隠れてしまうため、あまり見た目を気にしなくて済みますので、腰上げをした方が良いです(着付けもお子さんも楽です)。

7歳児の場合は、腰上げをしたおはしょり部分が帯の下に出てしまいますから、腰上げをせずに大人のように腰紐で締めても良いような気がします。
(その方が、裾線も微妙な調節ができるため、見た目はキレイに仕上がります。 ただし、腰紐をすると着付けが大変・苦しい等のデミリットもあります。)

「お嬢様が、苦しいのは嫌がる」という場合には、腰紐はオススメできませんので、必ず事前に「試着」をするようにして、上げ寸法や着付けの仕方をお決めになってくださいね。

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写真館では、腰紐で着付けをしていました。

これまで仕事をさせていただいていた写真館では、どのお店でも、あえて腰上げをせずに腰紐で着付けをして、おはしょりで着丈を調節していました。

記念写真を撮ることが目的なので、写真写りを優先するからです。
お子様はお腹がぽっこりと出ていたりしますから、丈が適当な位置でキレイに揃うように縫い上げるのは本当に難しいのです。 お祝着はつんつるてんだとあまり格好が良くないですしね。

◆縫わずに腰ひもを使う理由。

 

  • 腰上げを「写真うつりの良い位置で縫う」というのは、案外難しい。
  • 衣装を選んでいただいて(またはお持込いただいて)から縫うと、時間がかかる
  • レンタル衣装の場合、お子さんに合わせて「都度縫って解いて」だと着物が傷む。

写真館の前撮りの場合、撮影後すぐにお着替えされることが多いので、腰紐で上げても問題ないです。

でも、お宮参りにお出かけされる場合には、腰紐で締めると苦しかったり着崩れたりすることがありますから、本当は、腰上げとして縫ってしまった方がお子様の負担は少ないと思います。

もしも、お手持ちの着物を縫い上げるのであれば、何度かお子さんにご試着いただいて、見た目良い丈で腰上げをなさってくださいね。
(男の子は袴で隠れるので、 腰上げではなく、袴の丈を気にしてください。)

最適な丈が分らない場合は、事前に写真館や呉服屋さんで見ていただくと良いと思います。

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