子どもの着物の肩上げ
着物の肩上げ
2010年、7歳のお祝いで晴れ着の仕立てをされた方にお願いをして、肩上げや腰上げの写真を撮らせていただきました。
針目は「ふため落とし」で、前身ごろの袖付け止まりの少し上~後ろ身頃の袖付け止まりくらいまでを縫います。
糸は手縫い用の絹糸がベストですが、なければミシン糸でも。 着物の地色と同色系の糸を2本とりで縫ってください。
↓コチラの画像は「子ども浴衣の肩上げ」のページで作成したものですが、裄の測り方は同じです。ただ、フォーマルの着物(晴着)は、普段着の着物より、裄も裾も若干長めにとるようにしてください。
50センチの裄の着物を、45センチにする場合の例をイラストで書いてみました(ヘタクソですみません~)
■肩上げの肩山(つまんだときの折山)は、着物の「肩幅」の真ん中です。
■肩山位置にマチ針で印をつけたら、そこから上げる寸法の半分の長さのところを縫います。
※袖つけ止まりでは「それより1cm少なく」とります。 上の例で言うと、途中までは2.5cmのところを縫って、袖付け止まりの10cm~13cmくらい上のあたりから、1cm分肩山寄りに入るように斜めに縫います。 こうすることにより、胸回りにゆとりがでて、衿あわせが良くなるのだそうです。
■後ろはあげ寸法の半分を真っ直ぐとります。 袖付け止まりの少し上まででも良いと思います。
※長襦袢の寸法は、着物の袖口から襦袢の袖がでないよう、着物よりも裄丈を1~2センチひかえるように決めてください。
お子さんの裄の長さと、着物のサイズによっては、肩山がひどく肩寄りに(端)になってしまうことがあります。
その場合には、肩幅の中心に山を取ることにこだわらないで、上の襦袢の写真のように、見栄えの良い場所に肩山を決めていただいても良いと思います。
下の朱色のお着物は、上のグリーンのお着物よりは、肩山の位置がお袖側になっています。 着物の肩幅の中心で山を取ると、このあたりに肩上げがくることが多いように思います。
どのあたりが1番良いということはありませんが、肩幅(袖付位置)よりも肩山が 外側に出てしまいますと、肩山が立ってしまいますので、内におさめた方が、着付けた時に見栄えが良いように思います。
肩上げ:参考画像
ふた目落としの縫い目(裏側と表側)
肩上げの縫いどまり位置の目安(前身頃)
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肩上げの動画を子ども浴衣の肩上げページに掲載しました。ぜひ、併せてご覧ください。
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