【着物イベント】きものサローネ・きくちいまさんトークイベント~楽しかった♪
「きものサローネin日本橋」きくちいまさんのトークイベントで、「今をもっと楽しむためのきもの」について、いまさんのお話を伺ってきました!
この日(2019.10.06)、いまさんがお召しになられていた着物についてや着物の楽しみ方について、楽しく語ってくださいました。
この日のトークは、特に『マル秘』というお約束はありませんでしたので、お話頂いた内容のほんの一部ですけれど共有させていただきますねー
6日:いまさんのきものコーデ
10月・袷の季節に入ってからもムシムシと暑い日がつづいている東京ですが、この日は雨が降ったりやんだりで、少しだけ涼しくなっていました。
着物・羽織
ということで、この日のいまさんのお着物は「袷」だそうです。
淡いお色の斜め格子ですが、訪問着みたいに柄がつながっていて素敵です。 背には、縫いの一つ紋がグラデーションカラーで入っているのだと伺いました。
羽織は「紗羽織」。 「巻き縫い仕立て」という高度な技術を要する仕立てとなっているそうで、縫い代がほとんどないような感じになっているそうです。 この日出店なさっていらした「藤工房」さんのお仕立てだとか。
帯締め・帯揚
帯締めは写真でちょっとわからないかもですが、「三分紐」だそうです。 藤岡組紐店さんの三分紐は、きゅっと締って緩まないからおすすめとのことですよ。
帯締めは、この「キュっと締まって緩まない」ということが大事なのだと伺いました。
だってね、帯ってヤツは、帯締めで留めているからあの形で存在している訳ですからね~
万一帯締めが解けちゃったら、帯は見事に崩壊しちゃう!
なので、デパートや呉服屋さんの店頭で見かける「1000円ワゴン」の帯揚げに手を出すのはやめた方が良いそうですよ。 やっぱりお値段なりに、緩みやすいってことなんですね。
いまさんは「帯締めは1万円くらいの良いものを使ってください」とおっしゃっていましたが、帯揚げは上等である必要はないと話されていました。 「小風呂敷なんかをくるくる巻いて、前帯の間にポンと乗せて飾ってもOK!」ですって。
この日のいまさんの帯揚げは、あえて着物になじむ「目立たない色の帯揚げ」に決めたそうです。 理由は、帯を強調させて見せたかったから。
ステージの下から見上げるようにして撮っているので、帯揚げが写真に写っていなくてごめんなさい~
草履
お草履は、「履きやすい・疲れない」とお気に入りのカレンブロッソ。
安い草履に手を出すと、外出先で裏が剥がれてきたりという恐ろしい目に遭うので、草履はもっぱら菱屋さんのカレンブロッソか和小物さくらさんの草履を選ぶことが多いとのこと。
草履って、あまり履かずに仕舞っておいたものは、ちょっと見た限りでは綺麗に見えても、実は経年劣化しちゃっているので、出先で壊れる・・・やはり、良いものを選んでおくのが正解なんだと思います。 良い草履は、履き心地も違いますしね~
長襦袢
長襦袢は、「彩夏」(さいか)さんの本麻(小千谷)。 きくちいまさん監修の平織りの麻襦袢です。
いまさんがお召しのキレイなピンクは、息子さんに「魚肉ソーセージの色」と言われてしまったという「うす桜」色です。
麻というと単衣か盛夏の襦袢というイメージですが、絽ではなくて平織りなので、通年(一年中)着ちゃって大丈夫なんですって!
さすがに、1月2月は寒いかもしれないですけど、汗っかき・暑がりな方は、ぜひお試しになってみてください。
伊達締め・すそよけ
最後に見えないアイテムではありますが、おすすめの伊達締めと裾除けをご紹介していただきました。
まずは、西村織物さんの「博多織・金証紙」の伊達締めです。
この伊達締めは、着物じゃなくて長襦袢に使ってくださいとのこと。 衿の安定感が全然違ってくるのだそうです。
そして「たかはしきもの工房」さんの満点ガードル裾よけです。
この裾除けは、「痩せ見え補整講座」の吉澤暁子先生も絶賛されていましたよ。
加齢で起こる「お肉の変化(たるんでくる・お腹が出っ張る)」を、なかったことにしてくれるというミラクルな裾除けだそうですので。ぽっこりお腹が気になる方は、ぜひ試してみてください。
そうそう。和装ブラもおすすめとおっしゃっていました。 脇肉を寄せてくれるので、前から見た時に痩せてみえるから♪
ワタシ、和ブラは「たかはしきもの工房」さんのものを愛用しています。
たしかに、脇のお肉が前に動いて、胸をつぶして平たくするのではなく、きれいな鳩胸を作ってくれる感じになるのを実感できる和装ブラです。
和裁教室のお友達にも大好評で、同じものをすぐに購入された方もいるくらいなんですよ!
和洋ミックスもあり。どんどん着物で出かけてください。
最後に、きくちいまさんから「帰りにスーパーに寄って、着物姿でうろついてきてください!」という宿題をいただきました。
かつて着物は、日本人の普段着でした。 だれもが、どこに行くにも着物を着ていたはずなのです。
それが昨今は着物を着ていると「どうしたの?」と聞かれるような、どこか特別感のあるものになってしまった。
いろいろ揃えるのが大変ならば、長襦袢の代わりにタートルネックのセーターやカットソーを着る。パーカーを着る。草履が無ければ、ブーツを履く。
「着物で行けない場所はありません。 楽しんで、どんどん着物を着て欲しいです。」
「和洋ミックスでいいんですよ!」
「和洋ミックス・・・・」ワタシはこの言葉が、この日1番心に残りました。
50代ともなると、なかなか冒険できませんけど。 パーカーINなんて、清水の舞台どころか、スカイツリーから飛び降りないと着れやしません。
でも「木綿の着物にタートルネックを着るくらいならできるかな? まずは、主人に着せてみるかな?!」そんなことを考えながら、せっせとメモを取っていました。(笑)
いまさん、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。どうもありがとうございました!
■追伸
帰り道は疲れれてしまって、スーパーウロウロはできなかったので、駅構内の商店街をちょっとだけウロついて帰りました。
今月中にもう1回くらい、どこかでウロついてまいりたいと思っています♪
★☆★本日発売! きくちいまさんの新刊「東京 きものさんぽ」★☆★
裏表紙には、この日のMC「橋本理恵」さんがイラストで登場なさっているそうです。
■刊行記念トークイベントのお知らせ
- 日程 2019年10月25日(金)
- 時間 19:00~20:30
- 場所 BOOK EVENT SPACE
- 主催 銀座 蔦屋書店
- 定員 50名
- 問い合わせ先 03-3575-7755
- 詳細はこちらから
※オンラインショップでの受付は2019年10月24日(木)午前10時の受注分まで。