【竪絽と変わり竪絽】五泉~誂え染め~一つ紋の長着と同じお色の長襦袢~おしゃれ!
メチャメチャお洒落な竪絽の長着と長襦袢です。
誂え染めではないか?と思います。 五泉です。
長襦袢と長着が同じお色だなんて、レアですよね~
五泉(ごせん)白生地の誂え染め
長着の反物端に、五泉の落款が見て取れます。 その他の銘は薄くなってしまっていて、読み取れないのが残念です。
新潟県の五泉市は、200年以上も続く絹織物の産地で、全国三大白生地産地としても有名です。(京都丹後・滋賀長浜・新潟五泉)
どちらの機織工房さんか?判読できませんでしたが、五泉の白生地を誂え染めされたものだと思います。
長着:竪絽、襦袢:変わり竪絽
長着に「竪絽の生地」を使い、襦袢には「変わり竪絽の生地」を使っているあたり、すごくこだわりを感じますね。
紋付の着物と、色付き長襦袢の使用シーンは?!
上の写真を見てお分かりになるように、長着の背には縫いの一つ紋が入っています。
一つ紋=略礼装とは言え、「紋付きの着物を着るようなシーンであれば、襦袢は白に限定されるのではないかしら?」とちょっと不思議に思いました。
白い長襦袢に合わせて竪絽の着物を着るのであれば、同じお色の長襦袢を重ねて「セットで着る用」に作ったのではないということ??? それならば、わざわざ同じお色に誂え染めをしていただくのは、勿体ないような気がします。
以前、メルカリご出品の呉服店さんが「消墨色の麻の長襦袢は便利。 夏大島や夏結城に重ねれば、単衣の着物として着用できる。 透け感が消えるので、本来の着用時期よりも長く着られる。」と書かれているのを拝見したことがありますが、こちらの竪絽+変わり竪絽もそうした趣向を狙って作られたのではないかしら?
考え出したら気になって仕方がなかったので、お世話になっている呉服屋さん(そめの近江・経堂店さん)にお電話で伺ってみちゃいました。
同じお色の竪絽の着物と襦袢があります。 縫いの一つ紋入りですが、色付きの襦袢を重ねてセットで着ても良いでしょうか? それとも、長着は白い長襦袢で着て、色襦袢は、別の単衣の着物や街着の薄物に着る用なのでしょうか?
お茶席等のきちんとした場では白い長襦袢が良いと思いますが、お洒落着として着るのであれば、セットで着ると素敵です。 別の単衣や薄物の着物に、色付き襦袢を着ても良いです。 薄物の訪問着なんかですと色が透けて妙な具合になりますが、夏紬などには合うと思います。 とてもお洒落な方のお着物ですね。
と、上記のような感じで教えていただき、スッキリしました。
一つ紋の着物ではありますが、あまり目立たない縫い紋ですしね。
白い長襦袢じゃないといけないのは「礼装的な着物として着る場合」であって、お洒落用の着物として着るなら、色付き襦袢でも構わないってことなのだなぁ~と理解しました。
竪絽・長着+変わり竪絽・長襦袢で着たイメージ
竪絽・長着+変わり竪絽・長襦袢で着るとどんな感じになるのか?マネキンさんに着せてみました。
なるほど。 同じ色の長襦袢なので、透け感が少なくなる気がします。 お洒落だと思って見ちゃうからかもしれないですけど、すごくドレッシーで魅力的だなーと思いました。
襦袢は「変わり竪絽」だからなのか? 重ねて着ると、少し襦袢の方が濃い色のように見えます。 並べて見ると同じ色なのに、不思議ですね。 この視覚効果を狙って、わざと変わり竪絽を選んだのだとしたら、マジすごい!!
竪絽・長着+白い絽の長襦袢で着たイメージ
今度はオーソドックスに、竪絽・長着+白い絽の長襦袢で着せてみました。
白い長襦袢が、袖口や衿からちらっと見えます。 とても「普通」な感じですね。 これが基本ではあるのですけど。
本ページでご紹介しました竪絽&変わり竪絽のセットは、ヤフオク出品用に友人からお預かりしている着物です。
最初にたとう紙を開けてみた時からずっと、「これは、セットで着るものなのかなー?」と気になっていたのですが、今回、オークション出品するにあたって、スッキリできてよかったです。
誂え染めをするだけだって贅沢なのに、長着と襦袢を一緒に作るなんて、めちゃめちゃ贅沢! 憧れますぅ~
そめの近江さん、お忙しい中、丁寧に教えてくださってありがとうございました!
■そめの近江さんは、いつも着物のお手入れや洗い張りでお世話になっています。 丸洗いやしみしみ抜きなど、とてもお安くキレイにしてくださるので、おすすめです! 強引な勧誘等もありませんし、お手入れだけでも親身に相談に乗ってくださいますので、ぜひどうぞ!
>>>公式HP:https://www.some-oumi.com/
当サイトのヤフオク出品情報はこちら
いろいろ出品しています♪ メルカリも見てねー