【半幅帯・結び方】リバーシブル帯の「花文庫結び」と「蝶々結び」
半幅帯の基本結び「花文庫」と「蝶々結び」です。 結び方は同じですが、仕上がりの形が違います。
半幅帯・花文庫結びの結び方
半幅帯・花文庫結びの結び方です。
帯は手上・垂下で「ひと結び」した後、結び目の上で屏風たたみにして、羽をとります。
手先は帯幅の三つ折にして、手を下ろして仕上げます。 手先の余りは、帯の中に仕舞います。
*右下の羽に帯の裏が出てしまうので、表にしたい場合は、手の中に収まる位置でひねってください。
硬い帯だと、ちょっとむずかしいかもしれません。 その場合は、振り袖の変わり結びに使う「3重紐(ゴム)」を使うと良いです。
花文庫結びの着用シーン
- 半幅帯の結び方なので、普段着用です。
- 通年用の半幅帯でも、浴衣や薄物用の半幅帯でも大丈夫です。
- 浴衣・ウール・木綿・小紋・紬・・・と、いろいろな着物に結べますが、可愛らしい結び方なので、基本的には「ミス」の結びかと思います。 10代~30代前半くらいが合いそうです。
半幅帯・蝶々結び(リバーシブル帯向き)の結び方
半幅帯を使った、蝶々結び(リバーシブル帯向き)の結び方です。 と言っても、結び方は上の「花文庫結び」と同じですけど。
■仕上げ方の違い
- 花文庫:文庫の形に羽を長めに取って下ろす
- 蝶々結び:高めの位置で背に付けて、蝶々のように羽を広げる。
要は、花文庫と同じように羽を屏風だたみにした際に、上下の羽の大きさを同じにして、背に沿わせて作るということ。 自然に羽の裏が1枚出るので、リバーシブルの帯向きの結び方です。
同じ屏風たたみの蝶々結びですが、垂れ先の羽を下へ垂らして、右羽だけ長く取っています。
やわらかい帯であれば、ひねったり・裏表を逆にしたりと、いろいろアレンジすることができます。
オーガンジーやレースの兵児帯と2本組み合わせて使う場合は、このくらい小さく結ぶとおさまりが良いと思います。
【蝶々結び 】手先も羽とするアレンジ
先も羽として広げて、全部の羽を飾り紐で結んで留めたアレンジ結びです。
要は「手を羽に巻いてしまうか? 手も羽にしてしまうか?」の違いなので、 上で でご紹介している“屏風たたみ”の羽の取り方で結べます。
- 帯がグラグラしないように、飾り紐の中心は前(お腹の上)に持っていき、左の紐は羽の上から、右の紐は羽の下からくるようにして、 しっかりと結びます。
- それでもぐらつくようであれば、文庫で手先をしまう位置(背中)に、おシボリタオルを入れて 台にすると安定します。
- 三重紐(ゴム)があれが、それを使ってもOKデス。
- 飾り紐の結び目に、コサージュや髪飾り等のお花を飾ってもかわいいです。
巻きだたみの「蝶々結び」
半幅帯を使った、「蝶々結び」(裏を出さない結び方)です。
リバーシブル帯を使った「蝶々結び」は、屏風たたみで羽を取りましたが、裏を出したくない場合は、巻たたみにします。
巻きだたみにして、垂れ先を少し引き出して羽を作ると帯の表だけ出ますので、裏地を出したくない場合には、こちらでどうぞ。 兵児帯でもできます。