三歳の祝着
七五三・3歳のお祝いの着物
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3歳女児用 被布・着物のセット
三才の祝い着で定番となっているのが「被布と着物のセット」です。
写真館のレンタルセットは、こちらのタイプが多いかと思います。ふっくらとした被布コートが可愛らしいです♪
3歳児に「汚すな」というのはかわいそうですから、素材はポリエステルのものが、汚れを気にせず気楽で良いと思います。
被布の下は、三尺帯(兵児帯)を締めておくと、被布コートを脱いだ時もカワイイですね。
後ろのりボンがふんわりとして、お被布を着た際に背中がほっこりするのが愛らしいのです。
三尺帯(兵児帯)は、浴衣やお正月のウールでも使えますし、そう高いものでもないので、1本あるといいですね。
写真館では、被布を着ての撮影になるため、レンタルセットにはへこ帯が入っていないことが多いです。
(着物に伊達締めをして、そのまま被布を着てしまいます。 中は見えないので、被布を脱がなければ三尺帯は無くてもわかりません)
被布の衿開きから、胸紐(つけ紐)や伊達締めが見える場合
「被布が大きすぎる、または襟ぐりの開きが広い」という理由から、胸元の伊達締めが見えてしまうことがあります。
その場合は伊達締めを見えない位置まで下げてください。
つけ紐の場合は、一度外して位置をずらし、付け直すのが良いです。
付け直しが難しい場合には、見えても見苦しくないように伊達締めの上に兵児帯を締めてあげてください。
※あまり伊達締めを下げてしまうと、襟元が着崩れすることがあるので、本番前にご確認されることをオススメします。
被布コートが無い場合
お手持ちの祝い着や、お宮参りの掛着を直して使う場合には、被布を着ないでも構いませんが、被布コートだけ別売りもされています。
被布はベストのような形ですから、サイズが合わなくて着ることができないということは滅多に無いかと思いますので、市販品で「色柄」が合うものであれば、単品でお求めいただくのも良いかもしれません。
3歳女児用 作り帯のセット
被布を着ないで、3歳児用の作り帯のセットを合わせる方もいらっしゃいます。 その場合は、七歳の女の子の祝い着と同じような支度になります。
ただ、帯付きで着付けができるかどうか?は、お嬢様の「やる気次第」といったトコロがあります。
ママや御祖母ちゃまはやる気マンマンでとても楽しみにお支度にいらしているのに、当の本人は全く気乗りしていない・・・と言った場合は、着物を着て・帯を締めて・帯揚げや帯締めを整えて・・・と、最後までもたないことが多いのです。
3歳様くらいですと、着物を着て写真を撮る・・・といったことへの興味は、とても個人差がありますし、下見の時点では乗り気だったのに、当日はなぜか?足袋を履く段階から大泣きで・・・といったことも珍しいことではありません。
中には、ヘアメイクの時点で「イヤイヤ」・・・されてしまったり。
そうなると、かんざしを挿してもすぐに引っこ抜かれてしまったり、ゴムを縛ることすらさせてもらえなかったりしちゃいます。
ですので、三才さんに日本髪を結ってもらったり、帯付きでお支度させてもらったりするには、予め舞妓さんの写真を見せて気分を盛り上げておくとか、足袋を履く練習をしておくなどの、事前準備が必要なのかもしれません♪
どうぞ、無理強いせずに、“機嫌の良い時を狙って、何度かトライする”くらいのお気持ちで挑戦してみてくださいね。怒ってみても逆効果ですので、スムーズにいかなくても叱らないであげてください。
着物のサイズが合わない時は・・・
着物の裄(ゆき=袖の長さ)が合わないときは、肩上げをあげる・出すなどして腕の長さに合わせます。
着丈(きたけ=裾の長さ)が合わないときには、腰上げを直して調節をしてください。
レンタルの着物の場合は、腰上げが上がっていないことが多いと思います。
スタジオの撮影でしたら、おはしょりを出して腰紐で着付けてしまいますが、お宮参り等の“お出かけ”としてお召しになるのでしたら、
腰上げを縫ってしまった方が良いです。
お子様も着ていて楽だと思いますし、着崩れせずに1日きれいに着ていただけると思います。
3歳児は、成長がとても早いです。
例えば、春に七五三祝いの前撮りを済ませておいて、秋(10~11月の七五三シーズン)に宮参りをするために、もう1度同じ着物を着せたら、着物の裄や丈がツンツルテン・・・ということがあります。 お子さんが大きくなったことで、腕や背が伸びてしまったためです。
ですので、お宮参りに行かれる場合には、直近でのサイズのご確認をオススメいたします。
当日「ゲ!短い!!」と気がついても、肩上げ・腰上げを縫い直すのはとても大変な作業なので、大慌てになるからです。