光沢があって、薄くて軽い、玉虫色で、模様の端っこがギザギザしている!!
これ↑「銘仙」の着物の特長なのだそうですけど。。。
この着物↓も『銘仙』ということになるのかなぁ???
結婚したばかりの頃に、主人の祖母からいただいた着物です。
確か、お祖母さんがご自身で織ったものだと聞いたような気がします。
もともと、女工さんがくず繭から自分の着物を作ったのが始まり・・・とされる銘仙ですから、
お祖母さんも、そうしてご自分の着物を仕立てておられたのかもしれませんね。
町田ー八王子には、シルクロードと呼ばれる道があるように、
このあたりは、その昔養蚕がとても盛んであった土地なのだそうです。
主人の祖母の地元である町田あたりでも、昔は自宅でハタを織る家が多かったのだとか。
今は、はた織り機のある家など、そうそう無さそうな感じですけど、
自分で着物を仕立てるだけでなく、はたから織ってしまうなんて、すごいですよねーーー!!
大事にしなくてはいけないなーと思っている着物デス。
ただ、譲っていただいた着物は、まるで洋服の裏地に使われるキュプラのような風合いでして。
いただいた当時は・・・
「コレは一体なんだろう? 着物? 長襦袢?
キレイな色で可愛い柄だけど、寸法的に小さすぎるし、単衣だし。
何に使えばいいのかしら~???」
・・・と、どうして良いのか?全くわからず。。。
ずーーーと箪笥に仕舞いっぱなしになっておりました。
ですが、最近ようやく、普段着の着物を着るようになったワタシ。
袖の長さがまちまち・・・の解決策として、替え袖を使うようになりましたので、
「襦袢の袖にしてみようかなぁ~?」と思い立って作ってみました♪
この着物が本当に銘仙なのか?・・・はナゾですが、
本来硬いものが多い銘仙は、その質感から長襦袢には向かない・・・のだそうです。
でも、この着物は単衣仕立てになっていますし、
着込まれているせいもあってか、ハリはあるけどゴワついた感じはないし~
紬の襦袢にしたら、良いのではないかしら???・・・と思いました。
そもそも、サイズ的にそのままではどうしようもありませんし、
コートや羽織には向かないような気がしますしね。
使わずに仕舞っておくよりは良いかなぁ~?と、思い切ってハサミを入れさせていただきました。
作ったのは、替え袖と2部式襦袢の下(裾よけ)です。
裾よけは、上部をさらし布に切り替えて、ガーゼさらしで紐を作って縫い付けました。
衽や前身頃は、そのまま利用。(腰部分で切り離しただけ)
なぜか?袖幅も丁度良い感じでしたので、袖丈のみ詰めてみました。
袖つけ部分は、マジックテープではなくて、スナップボタンを使用しています。
袖の上側に5箇所留めていますので、片側だけで計10個!
両袖で20個のスナップを付けるのは、とても大変でしたけど~
プチン・プチン・・・と、袖を付けた瞬間は、とても幸せな気分でした♪
出来たものは、3月初旬に、ピンク色の着物に合わせて着てみましたよー!!
頂戴したまま仕舞いっぱなしになっていることが、ずっと気になっていた着物ですので、
襦袢としてであっても、着ることができたことがとても嬉しかったです。
まだ余り布が結構あるので、残りはどうやって活用しようか???・・・と、
ただいま楽しく考え中デス~♪
替え袖の作り方は、以下の本を参考にさせていただきました。
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こちらの七緒にも、替え袖作り方の解説あります。
七緒(VOL5) 着物からはじまる暮らし プレジデントムック 特集:「お手入れ」「お直し」解決隊・小紋日和
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