【撥水加工】サマーウールにコーヒー、だーーーーーーっ! 撥水加工ってすごい♪
先日、横浜観光途中のカフェで、ホットコーヒーをダーーーーっとこぼしました。 カップが口に届く前に、うっかり傾けすぎてしまったんです。
コーヒーは、着ていたサマーウールを通り抜け、私の太ももを直撃しましたので。
あっつーーーー! と きゃぁぁぁぁ~! の同時悲鳴を上げました。
幸いにも、サマーウールには「撥水加工」が施されておりまして(リサイクル着物です)、慌ててタオルハンカチで拭ったところ、コーヒーのシミはすんなり消えてしまいました。
「えー!すごい。 撥水加工って、本当にシミにならないんだー」と実感した瞬間でした。
麻の長襦袢と裾除けは、コーヒーの茶色いシミが下前にまでできていました。
翌日、脱いだ着物や着付け小物を片付ける&お手入れする際に気づいたのですけど。
長襦袢と裾除けは、下前にまで茶色いコーヒーシミがついていたのです。
上の写真は、麻の長襦袢(グレー色)ですけどね。 アッツー!と思った位置に、丸いシミ。 これは明らかに珈琲ですよ。
写真に撮ってはいませんけど、ベンベルグの裾除けにも、同じようなシミがついておりました。 ブルー石鹸で擦ってから洗濯機洗いして落ちましたけどね。(襦袢は、手洗いで落ちました。)
こうなると、本当に着物は無事だったのか?と気になりますよね。
安心してください!無事でした。
仕舞う前にアイロンかけをする際に、霧吹きをして、タオルで拭っておきましたけど。
今、ブログを書きつつ、再度心配になってきたので、もう一度広げて確認をしてみたところ。
コーヒーのシミは、見当たらないですよね?! 上の写真はどちらも上前の太ももあたりの位置ですけどね。 上前に無いってことは、下前もないです。
一応、シーズンの変わり目には、呉服屋さんのお手入れに出そうと思っておりますが。 撥水加工、恐るべしです!
残念なのは、サマーウールって自宅で手洗い可能な素材のはずなのに、撥水加工がかかっているため、ドライに出すべきだと言われたことです。(呉服屋さんに) 自分で洗えた方が、やっぱり便利ですもんね。
実は、昨年うっかり自分で洗ってしまい、生地は縮まなかったのに、糸だけ縮んでしまったという失敗をしました。
糸だけ縮むとどうなるか?というと、衽や脇縫いなど、くけてある部分が微妙にほこほこしちゃうのです。
自分でしつこくアイロンかけて、少し良くはなりましたけど。 一部の糸を切って、くけ直しをしないといけないなーと思っています。
やってみたら、またご報告いたしますね。
てなわけで。
自宅で洗いたい着物に撥水加工はいらないと思いますが、大事な着物には施しておいた方が良いと思います。
突然の雨で「水シミ」できたりしますしね。 食べこぼしや水ハネからも守れますから。
ひと昔前は、撥水加工をすると生地がごわつくとか、通気性が悪くなるとか、染め直しができなくなるとか。 おすすめできない理由も結構あったようなのですけど、今は技術が進歩しているので、「お金がかかる」という以外のデミリットって、あんまり無いみたいです。
「できることなら、反物の状態でかけるよりも、縫いあがってからかけていただいた方が、糸にもかかるので良い」という話を聞いたことがあります。 ってことは、仕立て上がりでお願いするものありってことですね。
※撥水加工は、パールトーン加工・はじっく加工・ガード加工などとも呼ばれます。