浴衣(ゆかた)について
着付けの基本は「浴衣」から~♪
着付けを自分でしてみたいと思われるなら、まず手始めに「浴衣(ゆかた)」から始めることをオススメしたいと思いますので・・・
この夏、花火大会やお祭りに~
ぜひ、キレイに着ていただけるよう、ポイントと着付けの仕方をご紹介したいと思います☆
まずは「浴衣」について知っておこう!!
「浴衣」と書くように、本来は入浴後に着るための木綿の着物です。 浴衣の語源は「湯帷子(ゆかたびら)」で、平安時代に使われた「入浴用の布」がその前身となっているそうです。 それが、江戸時代には、風呂あがりに羽織る「バスローブ」のように使われるようになり、だんだんと夕涼みにとどまらない「外出着」としての着物へと用いられるようになりました。
ですので、少し前まで浴衣は、家やご近所で着る「超カジュアルな着物」であったため、浴衣で電車に乗ったり・お出かけ着にしたりはしませんでした。
ですが、最近では湯あがりや寝巻きとして着るための浴衣とは別モノとして、 花火や祭りといったイベントへお出かけするための「夏場の気軽でお洒落な着物」としての「浴衣人気」が定着してきていますよね。
「浴衣を着ていくと○割引に♪」等といった特典のあるイベントも開催されるようになり、午前中から浴衣姿で電車に乗っている女性もお見かけするようになりました。
下の写真は商品展示イベントの会場(リンクシェアフェア2012)で撮影させていただきました「浴衣姿のセシール・スタッフのお嬢さん方」です 。
セシールさんで販売されている浴衣のPRでお召しになっていらっしゃるので、「お昼ちょっとすぎ」といった時間帯に浴衣をお召しになっていても、なんの不思議もない訳ですが~
そういった背景をのぞいてみても、昼間の浴衣姿に全く違和感を感じない~というのは、“最近の浴衣ブームによる時代の流れ”だよなぁ~と思いました。
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若い女性の艶やかな浴衣姿は、場が華やいで良いですね~! 皆さま、帯飾りやヘア飾りといったアクセサリーは自前とのことですが、髪型もとっても素敵で♪ 目を愉しませていただきました♪
浴衣について、もう少し詳しく
浴衣の歴史
浴衣(ゆかた)とは和服の一種であり、肌の上に着る略装である。
(ウィキペディア(Wikipedia))他、日本橋発信マガジン「ニホンバシーモ」(2016・vol15)参照
浴衣とは、平安時代の湯帷子(ゆかたびら)がその原型とされる。 「ゆかた」の名は「ゆかたびら」の略である。 その時代は、湯船には浸からずに蒸気を浴びてサウナのような入浴方法であり、複数の人と入浴する機会があったために、火傷防止・汗取り・カラダを隠すなどの目的で使用されたものと思われる。
安土桃山時代頃から、湯帷子が「湯浴み用」の単衣でできた麻や木綿の着物となり、湯上りに着て肌の水分を吸い取らせる目的で ひろく用いられるようになり、さらに江戸時代半ばには外出もできる「浴衣」へと変化を遂げ、庶民の愛好する衣類の一種となった。
浴衣の着方
浴衣は、和服の中で最も単純かつ基本的な構造となる。
浴衣を着用する場合、本来は素肌の上に直接着るものとされていたが、近年では外出着としても着るため、下着を着用することが多くなった。 それでも和装用スリップや肌襦袢程度である。 ただし、夏着物のように、長襦袢を着用して着ることができるタイプもある。
浴衣の帯
男子は三尺帯、女子は半幅帯で着るのが古風であるが、 明治以降兵児帯(へこおび)が流行したこともあって、これを用いることもある。 また、夏着物風に、名古屋帯を締めることができる浴衣もある。 最近では、男子が角帯を用いることも多い。 角帯は元来浴衣には合わせないものとされていたが、この意識は薄れつつあるように見受けられる。 事実、浴衣と角帯のセットで販売されることも珍しくない。
浴衣の履物
浴衣に合わせる履物は、素足に下駄が一般的である。 浴衣と下駄はセットでも販売されているが、もちろん下駄は好みのデザイン・鼻緒でよい。 最近では浴衣に足袋をはいて、草履や雪駄を履くこともしばしば見られ、さらにはビーチサンダルや洋服用のサンダルを合わせる人もいる。
浴衣の利用範囲
元来が略装の最たるものであることから、浴衣で出かけられるのは気取らない場所にかぎり、 この格好で人と会うのは失礼とされていた。 しかしながら現在では、和装そのものが稀になりつつあることもあり、こうしたしきたりをあまり感じない人も多い。 むしろ夏の祭りなどの行事に浴衣をわざわざ着て行く以外に、習慣として和服を着る機会が少なくなっている現在、浴衣を着る機会の多い若い女性を中心に、浴衣は略装であるという感覚は失われつつある。
この続きは、ウィキペディア(Wikipedia) 「現代の浴衣」でどうぞ♪
湯あがりや家でくつろぐための浴衣でしたら、 涼しく・ゆったりと、楽に着ていただくのが一番だと思いますけど。
お洒落をして「お出かけ着」として浴衣を着られるのでしたら、ある程度は『きちんとキレイに』着ていただきたいなぁ~と思います。
特に女性の浴衣姿は、着崩れがひどいとだらしなく見えてしまい、 せっかくのキレイな浴衣が台無しになってしまいますから~
。。。ということで、暑いでしょうけど!
帯位置の(背中のそった凹み、胸とみぞおちの段差あたり)補整くらいは、しっかりしてください~
浴衣を着るなら
暑くったって、だらしなくならないようにキチンと着るのがポイントです。
補整の仕方・着付けのポイントは、次のページでご紹介させていただきます!!
- 補整の仕方
- 浴衣の着付け(自分で着る)
- 浴衣の着付け(着せてあげる)
ワタシの好きな有松絞りの浴衣
上の画像は「一人でも多くの女性にお値打ちにお洒落な着物を提供するお手伝いが出来たら・・」とおっしゃる“ひととき”さんのものです。 リサイクル品も扱っていらっしゃるショップさんです。
「半襟や帯揚げ・帯締めを合わせて、着物風の装いでも」ということで、ひとときさんには有松の他にも、大人の女性向けの浴衣がたくさんあります。 もちろん、普通の浴衣のようにも着ても良いので、利用範囲が広がりますね。
ワタシの最初のお誂え浴衣は、有松絞りの浴衣でした
24歳の頃、初めて着物のお誂え(訪問着)をした際に、有松絞りの浴衣も一緒に作りました。
こちら↓の写真は、20年前にお誂えで仕立てたワタシの有松絞り浴衣です。
結婚前に作った浴衣ですが、アラフィフの今でもまだ着れます♪
ただ、若い時に「普通のクリーニング屋さん」にお手入れに出してしまいまして、その際糊つけされた上、アイロンがけまでされてしまったのです。 せっかくの有松絞りが、ベッタリとしぼがつぶれてしまって悲惨な状態になりました。 泣く泣く専門店に出しなおして、なんとか着られる状態まで戻していただきましたケド、1度つぶれてしまったものは完全に元通りにはなりませんね。 ちょっとペランとなってしまって悲しいですが、今でも大事に着ています。
良いものは、永く愛用することができますので、購入時に若干高価でも、結果的にはお得だと思います。
ただしお手入れは、専門店にお願いしてくださいね~ 物によっては、自宅で手洗いも可能です。
その他、有松絞りをお取り扱いのショップさん
- Kimonostyle 着物・訪問着・袋帯
- 伝統的工芸品「手描京友禅」を製作している会社さんだそうです。