着物を脱いだら

着物を脱いだら・・・

 

着物を吊るす

着物や小物は、脱いですぐにたたまずに、
風通しの良い・日の当たらない場所に、しばらく吊るしてから仕舞うようにしてください。
すぐに仕舞いますと、汗染みやカビの原因になってしまいます。

できれば晴天続きの日に、さ干した後に仕舞いましょう。
雨天の日は湿気がこもりやすいので、避けた方が良いようです。

 *着物通な方は、裾の埃を払って数時間ハンガーにかけ、体温が抜けたところで
 仕舞うそうです。吊るしを短時間にすることで、裏地がたるむのを防ぐのだとか。
  脱いだその日の内に着物を畳んでしまうのは、ちょっとキビシイと思いますが、
 あまり長期間吊るしたままにするのは、ヤケの原因にもなるので避けた方が良いそうです。

 

 
 

着物のかけ方

 

着物を吊るすときには、着物用のハンガーを使ってください。
道行や羽織といったコートを着たときは、コート用にもう1本“きものハンガー”があるといいですが、
場所も取るので、帯とコートは一緒にかけてたり、帯をスラックス用のハンガーにかけたりしています。着物のハンガー 

 

洋服用のハンガーにかけたりすると、肩の部分が出てしまったり・・・と、
着物が傷むので、よくありません。

洋服ハンガーはNGです 

ワタシの着物は裄が長いので、ハンガーの長さが少しばかり足りません。
この場合も、袖にハンガーのアトがついてしまいますので。。。

裄の長さとハンガーの長さ 

 

いっそ、きものハンガーを袖つけ位置まで短くした方が、着物を傷めずにすみます。
最近の振袖は、裄が長いものが多いので、写真館でも
こうして着物をかけることが多かったです。

ハンガーを袖付けまで短くする 

 

伊達衿を入れた場合は、この時に外しておきます。
着物の衿は広げて、なるべくしわにならないようにハンガーにかけます。

伊達衿は汚れをチェックしてから、紐類と一緒にかけておきます。衿は広げる 

 

帯や紐も、着物と一緒にしばらくかけてから仕舞ってください。

帯もかける 紐もかける

 

着物の裾は、丸めたタオルで上から下に、叩くようにして埃を取ります。着物の裾の埃をとる

 

本当は、カシミア用のブラシを使うのが良いそうですが、持っていないので。
この時、着物をこすってしまうと、生地を痛めますので・・・こすらないで叩いてください~

 

ワタシはいつも、2日、3日かけたままにしてしまっておりましたが、
上にも書きましたとおり、着物通な方は、数時間で畳んでしまうのだそうです。

あまり長く吊るしてしまうと、着物の表地と裏地がずれて、袋状にたるんできてしまうからだそう。

着物のたるみ

 

どの着物も、大抵は多かれ少なかれ、多少のずれはあるように思いますが、
ひどくなるのはやっぱり避けたいと思いますので。。。
これからは、なるべく早くたたむように気をつけたいと思いマス!

  • 着物や帯をたたむ際には、もう1度汚れがないか?をチェックして。。。
    もしも汚れを発見したら、早めに専門店でのお手入れをお願いしましょう!!
  • 着物をつるす場所は、日の当たらないところにしてください。
    日光が当たりますと「ヒヤケ」と言って、日の当たったところだけ色が抜けてしまいますから!
  • 風通しの良い、湿気の少ない場所を選びましょう。 湿気を吸ったまま仕舞うと、カビの原因になります。
  • 食卓の近くは避けましょう。ニオイがうつってしまいますから。 

 

衿の汚れ

ファンデーションや衿垢など。
着物の衿が汚れてしまうことはよくありますね。

長襦袢の袖口も、ふと気づくと結構汚れていたりします。
衿と袖口

 

こういった汚れは、油性の汚れであることがほとんどなので、水ではキレイに落とせませんし、
水ジミ・輪染みの原因になるので、お手入れの際は専用の汚れ落としを使ってください。

Aベンジン・エリモトなどが一般的なようです。
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ワタシのおすすめは、「装いの道応急お手入れキット」です。

 

上の商品画像は楽天市場「なごみや」さんのものですが、
七緒公式通販「ベルネージュダイレクト オンラインショップ」さんで、簡易セット
3,780円(本体3,500円)を見つけたので、こちらで購入させていただきました。
「装いの道」応急お手入れキット

 

水性用・油性用のシミトール(スプレータイプ)に、使い方のDVDが付いたキットです。

正絹の着物の衿や袖口に、シューーーとスプレーを吹き付けるのは、
ちょっと勇気が入りますが。。。
DVDで丁寧に説明されているので、初心者の方にはおすすめのセットですよ。

欲を言えば、スプレータイプの汚れ落としは、割りとすぐになくなってしまうのが
残念なところではありますが。(たっぷりと使わないと着物を傷めたり、落ちなかったりしますので)

この応急お手入れキットで慣れてから、お安いベンジンを使うというのもありですね。
「装いの道」応急お手入れキットのシミトールは、使った後に生地がサラっと・ふっくらと。
手触りが良くなる点も魅力です。

■ペンタイプは不要・安い方が。。。とおっしゃる方は↓こちらでどうぞ
『七緒(プレジデント社)』
※>七緒> 買いもの七緒 着物まわり買いもの帳2015> 収納・お手入れ と探してくださいね。

 

■プロにおまかせしたい方はこちらでどうぞ!
 ⇒着物クリーニング専門店【洗匠工房】

 

洗えるものは、洗ってしまう!

足袋・裾よけ・肌襦袢など、お家で洗えるものは、すぐに洗ってしまいましょう。
裾よけや肌襦袢は、洗濯機で洗ってもOKなものが多いと思いますので、表示を確認してください。

足袋は、ストレッチ性のあるものは、洗濯機で洗ってもOKですが、
綿100%のキャラコは縮んだり、皺が寄ってしまうことがあるので、注意してください。
クリーニング店へ出すことも可能です。
足袋の汚れは、意外と落ちにくいので、丁寧にお手入れしてくださいね!!
泥汚れなら、早めに洗えばキレイに落ちます。

タオルで叩くことなどは↓こちらの本を参考とさせていただきました。

 

 

 

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