七歳女児の祝い着の着付け方
七五三 七歳・女児の祝い着の着付け方です。
帯は作り帯を使用しています。
手結びの結び方は、また別途ご紹介させていただきたいと思います。
![]() | ①タンクトップ(キャミソール)等の肌着を着せ、 お腹にタオルを巻きます。 背が反っている場合は、凹みがなくなるように、 ハンディタオルも使ってください。 |
![]() | ②肌襦袢は、寒い日などに着せてください。 もしくは肌着を着せずに直接着せてもOKです。 長襦袢を着せます。 背中心に気をつけて、衿は喉のくぼみが隠れるくらい きっちり合わせてください。 できれば付紐をつけた方が良いですが、紐を使っても構いません。 お腹の出っ張りの上を避け、衿元が押さえられる位置に 締めてください。 伊達締めは、苦しいようなら使わなくても大丈夫です。 |
![]() | ③着物を着せて、共衿を合わせて背縫いを背中心に合わせます。 裾の長さは、かかとが少し見えるくらいで。 上前の位置は右の腰骨くらいまでです。 柄が正面真ん中にくるようにすると良いです。 裾の合わせ方は、浴衣の着付け(着せてあげる)をご参照ください。 ※大人のフォーマル着物は、裾線を床ギリギリに決めますが、お子様の場合には若干短めで良いと思います。 裾を踏んでしまうと危ないので。 |
![]() | ③-2上前の位置(幅)を決めたら、 その位置がずれないように上前を広げ、下前を合わせます。 このとき、下前のつま先は8~10センチくらい上げてください。 お尻の方まで巻き込んでしまうと 歩きにくいので、余る場合は腰骨の奥で返してください。 |
![]() | ③-3そのまま、下前を押さえるようにして、上前をかぶせます。 腰紐を締める前に、もう1度・・・ ●後ろの裾線はかかとが2センチくらい見えるくらいか? ●下前のつま先は8センチくらい上がっているか? ●上前のつま先は、3~4センチ上がっているか? ●上前の脇線側は上がりすぎていないか? (後ろと同じくらい) ●柄は正面にきているか? ●変なシワがよってはいないか? ・・・を確認してください。 左手は上前の衿先のちょっと下あたりを、右手は身八口から入れて、 下前の衿先のちょっとしたあたりを持つと、 微調整がしやすいです。 ←左の写真は、腰紐を締めたあと、上前を捲ってみたところです。 |
![]() | ④腰紐は、お腹の出っ張りを避け、やや上めに締めます。 ただ、胃の上にきつく締めると気分が悪くなるので注意してください。 紐は蝶結びでも良いですし、クロスさせて、 下の紐に絡げておいても大丈夫です。 紐を締めた際に、シワがよらない様に気をつけて下さい。 |
![]() | ⑤身八口から手を入れて、まずは後ろのおはしょりを キレイに整えておろします。 その後、前側も、手刀を入れるようにして、 しっかりとおろしてください。 |
![]() | ⑥左手で上前、右手で下前の衿を持ち(身八口から)、 胸元の衿合わせをします。 半襟が2センチくらい出る程度に合わせてください。 このとき、衣紋(首の後ろ)が、 長襦袢にキレイに沿うように、 着物から長襦袢が出ないよう気をつけてください。 胸紐をかけて衿を固定します。 少し高めにかけた方が、 キレイに押さえることができますが、 みぞおちにはまると苦しいので注意しましょう。 |
![]() | ⑦背中のシワをキレイにします。 背縫いが背中心にあることも確認してくださいね。 |
![]() | ⑧袖付け位置(身八口)を、前後ろで合わせ、 背中のシワは、脇でタックを取るようにして後ろ側へ倒しておきます。 |
![]() | ⑨子どものおはしょりは、浴衣のように 2枚重ねておろしてしまって構わないです。 (⑥の状態のままでOK)ですが、 あまりにおはしょりが長い場合や、 ひどくナナメになって気になるような場合は、 下前のおはしょりを脇から上に織り上げて1枚にし、 上前のおはしょりをキレイに作ってください。 しごきから出ない位置に伊達締めをして押さえます。 |
![]() | ⑩帯を締めます。 手があるときは、作り帯を先に背に乗せてしまう方が キレイに締めやすいのですが、 一人で着せるのであれば、先に巻いてしまいます。 帯幅は、お子さんの身長によって決めてください。 幅が広すぎる場合は、下側を数センチ 折ってしまって構いません。 前は帯板を入れてください。 後ろの合わせは、左右どちらが上でも構いません。 *付紐の位置も、上側・下側、 締めやすい方でよいと思います。 |
![]() | ⑩-2 端は下から上に向かって、折り上げて おいてください。 この方が、見た目が良いです。 |
![]() | ⑪作り帯の「手」の部分に、帯揚げを通しておきます。 |
![]() | ⑫背中と帯の間に、作り帯の背板をさし込みます。 |
![]() | ⑬帯の中心が背中の中心にくるようにして、 帯と背の間が開かないように ピッタリとつけて、作り帯の紐を前で締めます。 |
![]() | ⑭下前側の帯揚げをキレイに整えます。 幅が7~8センチくらいになるように、 3つ折り、もしくは4つ折り等にしてください。 |
![]() | ⑮帯揚げが長すぎる時は、左のわきの下を通して、 帯と背中の間へ仕舞ってしまいましょう。 |
![]() | ⑯上前の帯揚げもきれいに整えて、入り組(いりく)に仕上げます。 |
![]() | ⑰しごきは、幅5等分にして、まず2/5を折り上げます。 次に上側の1/5を下に折り下げ、最後に半分に折れば、元の1/5幅にキレイに折れます。 できればアイロンはかけずに、 ふんわりと仕上げた方が 愛らしく見えると思います。 |
![]() | ⑱長さが充分にあるしごきは、1周巻いてから結びますが、 そうでない場合(短いしごき)は、お子様本人の右前に中心を持ってきて、 左後ろで結びます。結び方は蝶結びです。 |
![]() | ⑱-2しごきは結び目を隠すようにして、 房側の1枚を上からかぶせておきましょう。 |
![]() | ⑲前のバランスはこんな感じです。 おはしょりは、もう少し長くても大丈夫です。 帯揚げ、帯、しごきの幅は、お子様の身長によっても変わってきます。 全体的なバランスで決めてください。 |
![]() | ⑳帯締めを締めます。上前側の先を上にクロスさせてください。 |
![]() | ⑳-2ひと結びしたら、下側を上へ折り上げて輪にします。 |
![]() | ⑳-3 輪の中へ、反対の帯締めの先を入れて締めると、本結びの出来上がりです。 |
![]() | ⑳-4 帯締めの先は、左右とも、 下から上になるように挟み込みます。 |
![]() | (21)びらさしに、ビラカンを入れ、 箱迫(はこせこ)にセットします。 |
![]() | (22)箱迫を胸元に仕舞います。 |
![]() | (22-2) 箱迫の匂袋は、帯揚げの 下を通しておくと、胸元から外れてしまったときに、 箱迫を落とさずにすみますよ。 |
![]() | (23)しごきも、帯締めにかけておくと、 帯下から外れてぶら下がりにくくなります。 |
![]() | (24)末広をさして、出来上がりです。 |
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価格: 感想:17件 |
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