綿麻の浴衣(ゆかた)。
しゃりっとした風通しの良い麻と木綿の良いとこ取りをした「綿麻の浴衣(ゆかた)」です。
■創美苑「綿麻浴衣(ゆかた):ノスタルジックギャラリー懐
麻が入っていますので適度にハリ・シャリ感がありますが、麻の着物ほどは透けないので、着やすい浴衣(ゆかた)と思います。
綿麻の浴衣は、柄によっては「お出かけゆかた」として、衿付きでも着れる浴衣(ゆかた)とされています。 衿は入れずに、名古屋帯と足袋で着ても素敵です。
綿麻の単衣着物。
下の黒字に十字柄の綿麻着物を裄直しに出したところ、品名のところの記載は「綿麻単衣着物」と書かれていました。
※関連記事⇒十字絣の綿麻単衣着物を裄直しに出しました。
広衿ではありませんし、透け感あるし、お家で洗えるみたいですし。 てっきり「ゆかた」と書かれると思っていたので、ちょっと「へぇ~」と思いました。 まあ、ゆかただって「単衣着物」であることに違いはないんですけど。
ゆかたなのか?単衣着物なのか? その違いって衿なのかと思っていましたが、必ずしも「着物は広衿・ゆかたはバチ(棒)衿」ってことでも無いみたい。 そういえばワタシ、バチ衿で仕立ててもらった 夏大島を持ってますしね。
写真の「十字絣」の着物の着用季節は6月~9月まで。 盛夏であれば、衿なし・足袋なし・半幅帯の着こなしもOKとのことなので、ゆかたでも単衣着物でもどっちにも なるってことのようです。
6月9月に「単衣着物」として着るのであれば、長襦袢を着て八寸名古屋帯を締めようと思います。 綿が入るとどうしてもカジュアル感が出ちゃいますし、 柄も十字絣という素朴な印象の柄なので、きちんと着るなら帯選びは大事ですね。
まだ未仕立てなのでこれからかがらないといけないのですが、季節の移り変わりには、下の写真の博多帯を締めたいなーと思っています。
綿麻素材の浴衣には、しじら織りや楊柳、縮(ちぢみ)などもあります。 しじらや縮については別ページでご紹介しています。
綿楊柳(めんようりゅう)の綿麻浴衣(ゆかた)
タテ糸によりをかけて織り上げた綿麻の楊柳浴衣(ゆかた)です。
■綿麻楊柳の浴衣(ゆかた・プレタ)
あまり透けないので、浴衣としても着やすいですし、自宅で洗えてアイロンいらずなので、すごく重宝しています。 モノにもよるのでしょうが、ワタシの持っている綿麻楊柳は、上の綿麻浴衣(紺の麻の葉柄)ほどシャリ感はなく、柔らかい肌当たりの浴衣(ゆかた)です。
ずいぶん前(まだ若いころ)のプレタ(仕立て上がり)浴衣(ゆかた)なので、もう20年以上も経っていますが、いまだに現役♪ 衿を入れて足袋付きで着たりもしています。
綿楊柳(めんようりゅう)もしじら織りも、縮(ちぢみ)の一種であるそうです。 縮(ちぢみ)というのは、シボという凸凹がある織物のこと。 シボがあると、肌に貼りつかないので風通しが良く涼しく着れます。 綿麻縮は、肌触りも良くて着やすいです。
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■参考書籍