綿紅梅・綿絹紅梅の浴衣(ゆかた)。
綿紅梅の浴衣は、綿紅梅はシャリ感があり、さらりとした地風が魅力の浴衣(ゆかた)です。
絹紅梅と同じような格子状のデコボコがありますが、素材は綿なのでお家で洗えます。 色や柄にもよるのかとは思いますが、絹紅梅ほどは透けないので、長襦袢を省いて着ることができます。
■綿紅梅の浴衣(ゆかた)
■綿紅梅風の浴衣(ゆかた)
※綿紅梅関連ブログはこちら
綿紅梅のゆかた地は、縦緯ともに太い木綿糸を細い木綿糸の間に織り込んでいるため、涼しげなワッフル状のポコポコ感が生まれます。 そのため綿100%であっても、生地が肌に張り付かないので、サラリとして着心地が良いのです。
上の写真は、どちらもきもの館 創美苑 さんの浴衣(ゆかた)です。 最近は、お買い物しやすい価格帯の華やかな綿紅梅がたくさんあってよいですね。
おなじ「綿紅梅」と言っても、竺仙さん等の伝統的な技法を使ったものは、やっぱり高価になりますね。
夏着物として着るのであれなら、着物の小紋柄のようなタイプがおすすめなのだそうです。 綿紅梅に名古屋帯+足袋を合わせるか? 長襦袢・半衿をつけるか?は、柄や透け感にもよると思います。 浴衣(ゆかた)のイメージの強いものは、足袋は履いても衿なしの方が合うようです。
綿紅梅風の浴衣(ゆかた)であれば、素足に下駄でカジュアルに着てください♪
綿絹紅梅
綿と絹が混紡の「綿絹の紅梅浴衣(ゆかた)」というものもあります。
■綿絹素材の紅梅浴衣(ゆかた)
格子状の部分を「綿糸」で織った物を紅梅織(勾配織、高配織)と言って、格子部分以外が絹なら「絹紅梅」。全部綿なら「綿紅梅」となるそうですが、 太糸を綿にすると、糸の割合は自然と半々になるのかしら? それとも、綿の割合が絹紅梅より多い時は、あえて「綿絹紅梅」というのかしら?
ほかにも「綿麻の紅梅織り」なんていうものもあるようです。
絹紅梅は、「高級浴衣」と言われ、実際には浴衣と言うより「カジュアルよりの夏着物」といった位置づけのように思います。
「長襦袢に絹紅梅を重ねて半衿を見せ、名古屋帯を締め、草履に足袋を履いていれば、歌舞伎座へ行っても大丈夫」というくらいです。
※七緒 vol.10
(P30)より
お手入れも「絹紅梅は自宅でするのは怖いので、専門店に出した方が良い」と呉服屋さんに言われました。
ワタシの持っている「綿絹紅梅」は、一見「コレ、絹紅梅でしょ?」というくらいの質感・透け感がありますので、長襦袢着用で夏着物として着る方がしっくりくると思っていますがどうでしょうか? お手入れも、専門店にお願いするつもりでいますので、綿紅梅よりは絹紅梅に近いかなと思っています。
その点、綿紅梅の浴衣は、自宅で洗えてしまうのが便利ですよね。 半衿を入れて着物風に着てもよい綿紅梅の浴衣(ゆかた)ですが、 色柄によって、ずいぶん違う印象があるように思います。