絹紅梅の浴衣(ゆかた)。
絹紅梅(きぬこうばい)は、細い絹糸の間に太い絹糸を織り込んで、ワッフルみたいな格子状に織った、透け感の強い涼しげな浴衣(ゆかた)地です。
■参考」絹紅梅の浴衣(ゆかた)
※絹紅梅関連ブログはこちら
「絹」を使った紅梅浴衣(ゆかた)は、絹紅梅と言ってとても透け感が強いため、夏着物のように長襦袢を入れて着た方がしっくりくる「高級浴衣(ゆかた)」です。
高級浴衣(ゆかた)と言っても、高価というのとはちょっと違います。 「夏着物に近い。夏着物のように着られる」といったゆかたを「高級浴衣(ゆかた)」 と呼ぶようです。
「ゆかたとしてはもちろん、小紋がわりにも使えるので、着ていける場も幅広い。 柄によっては、ちょっとしたパーティーに出られるものもあります。」と、 七緒 vol.10 (p28)に書いてありました。
こんな感じの細かな小紋柄の絹紅梅なら、かなり夏着物に近い感覚で着られるのではないかと思います。
絹紅梅は、地の糸と格子状に織り込まれた糸の太さが極端に違うので、透け感が増して、とても涼しげな印象になっています。 表面にできた凸凹(勾配)で、生地が肌にはりつかず、さらりとした心地よい着心地を得られます。
綿糸で格子状に織った物を紅梅織(勾配織、高配織)と言って、格子部分以外を絹で織ったのが【絹紅梅】、 格子部分以外も綿で織ったのが【綿紅梅】というのだそうです。 どちらも格子は、太い木綿糸が使用されます。
■綿紅梅の浴衣(ゆかた)
絹紅梅は、素肌に着ても良いそうですが。 透け感が強いので、気になるようなら高級浴衣として半衿をつけて長襦袢を着てください。 その場合、小紋と同じ帯合わせをして、普段着として外出することができる着物です。
「浴衣(ゆかた)に長襦袢は入れない!」という話も聞いたことがありますが、絹紅梅は入れても違和感がありません。 むしろ、絹物を肌に着ると傷むからという理由で、浴衣(ゆかた)のようには着たくない(衿なしは嫌)とおっしゃる方もいらっしゃるのだとか。
裾よけは、7月・8月はつけなくても良いと聞いたことがありますが、本当にとても透けますから。 下ごしらえは、きちんとされた方が良いと思います。 絽の裾よけや綿クレープ素材などが向くそうですが、麻の素材も涼しくて良いそうです。
衿付きで名古屋帯を締めたら、足袋を履かない訳にはいかないと思いますけど。
半幅帯を締めるのであれば、素足で着てもいいみたい?! ワタシは「衿をほとんど見せず、素足で着た姿も軽快で美しいのが絹紅梅の良さ」と 七緒に書かれていたことが、とても気になっています。 衿付きで、でも衿を見せないように着る場合、長襦袢ではなくレース袖の半襦袢でいいのかな?
透ける浴衣は、下に着るものに悩みますね。 どうやら、絹紅梅のような透ける高級浴衣を着るときには、二部式半襦袢に衿を重ねるのでも良いみたいなのですが、 ワタシは「つゆくさオリジナルの大うそつきスリップ」が着てみたいです。
足元は、塗り下駄であれば素足でOK。 白木の下駄を素足で履くと、足指のアトがついてしまうので要注意です!
衿をつけたら、本来は足袋付きですよ! 夏の足袋は、麻か薄手の木綿が良いようです。
高級浴衣に草履を履く場合には、エナメルに細めの鼻緒の草履(通年用)でも良いそうですが、パナマ柄、麻草履などの夏ものの方が素敵だとは思います。
ワタシ的には、雨でも履ける「カレンブロッソカフェ草履」がおすすめです。
■写真はカレンブロッソ・カフェ草履
です。
⇒絹紅梅の着物でお出かけしました。