浴衣(ゆかた)の着姿を美しくするコツは?!浴衣のポージングと着姿チェックポイント
■浴衣(ゆかた)の着姿をキレイに見せるには?
浴衣(ゆかた)の立ち方・座り方、着姿チェックポイント。
■本ページ写真の浴衣&帯:きもの館 創美苑 浴衣セット
#R_fashion
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浴衣姿を美しく見せるポージング
立ち姿、座り、とも、体重のかけ方や手足の位置をほんの少し変えるだけで、写真映りが格段にキレイになります。
スラリと見せたい時には、少し「斜(ハス)」に構えると細く見えます♪
浴衣でイスに座る
浴衣でイスに座って撮りました。
良い例(上段)と悪い例(下段)ですー!!
上の写真を見比べていただくとわかりますが、椅子に浅めに腰かけて、上半身をまっすぐに背筋をスッと伸ばすと美しい座り姿になります。
足は片方を少し引くか、両足揃えてちょっとだけ斜めに置くと良いようです。
腰かける前に、両脇の脚の付け根あたりでちょっとだけ浴衣をつまんで引き上げると、布地が突っ張らずにキレイに座ることができます。 その際、上前が開かないように、右手は2枚一緒に持って引き上げてくださいね。
膝頭はきちんと閉じて、膝よりも足(下駄)が前に出ないようにしましょう。 電車で“足を開いて座らないよう”気を付けてね!
立ち姿を美しく撮る。
写真館で振袖の立ち姿を撮る際は、「体重はつま先寄りにかけ、気持ちお尻を出すようにして下っ腹をひっこめて、背筋を伸ばし、首を長く見せるように意識して、顎を引いてください」とお願いしていました。 「頭の先から糸で上に引っ張られているようなイメージ」です。
つま先は揃えてから、片足を少し引きます。 (足は、まっすぐ引くか「人または入る」字のように。 ハの字にするなら、逆ハの字よりは、つま先閉じの「ハの字」の方が見た目が良いです。 ) カラダは「正面」よりは、少しハスに構えて。 手はおはしょりの下あたりで左手を上に、指先をそっと組むのがオススメです。
スナップ写真をたくさん撮る。
振袖だったら、足は手前(カメラ側)を引くのが基本ですが、浴衣なのでそのあたりはどっちでも♪ 体重を片足にかけたり、少し膝を曲げたり、腰をひねったりと、多少動きがあった方が自然に見えます。
とはいえ、いざ自分が撮ってもらう時には、イメージ通りにはいかないものですねぇ。
歩いているとこ、お参りしているところなど。 スナップ写真も素敵なので、カメラを意識しない写真もたくさん撮ってくださいね。
■モデルさん達の撮影風景も参考にしてみてね。
・浴衣の着姿チェックポイント
自分の写真でダメ出ししながら「浴衣着姿のチェックポイント」をご紹介させていただきます!!
※「着付師ですが、自分の着付けは苦手なんです~」と一応言い訳(汗)。
- 衿が少し狭い。
衿は深いV字にならないように、バストトップを覆うように合わせます。
衿が首につくと、襟垢で汚れたり、首が短く見えてしまうので注意が必要です。 ただし開け過ぎは老けて見えます。 - 袖付の下の布が出てる。
腕を上げたり、肩を回したりすると、袖付の下に変なたるみが出ます。(身八つ口と胸の間あたり)これは仕方がないことですが、 写真を撮る時には、帯の中に仕舞い込むか、脇に挟み込んでたるみを取ります。 - 帯にシワが見て取れる。
麻や綿はしわが出やすいので仕方ないですが、写真を撮る前になるべくキレイにのばしてください。 あまりに目立つ時は、帯から出ない程度に幅広&長めの帯板を使います。 モデルさんは2枚入れることもあります。 - おはしょりが少しめくれてる。
写真を撮る前には、おはしょりをキレイに整えましょう。 長さは人差し指1本分が基本です。 ぴったりと身に沿わせて、スッキリ!まっすぐ!が理想です。 - 帯留&帯締め(三分紐)が曲がってないか?
この写真は気になりませんが、帯留&帯締めが、曲がっていたり・ずれていると目立ちますので注意しましょう。 - 袖が上がって短くなっていないか?
手首のグリグリから7~8cmくらいなら上がっていても許容範囲かと思いますが、「半袖ですか?」くらいに袖が上がるとちょっと変です。 腕をにょっきり出さないように気を付けましょう。 - 上前の褄先が下がっていないか?
浴衣の裾の長さが落ちていないか? 褄先(裾の角)は、「褄上がり」と言って脇よりも上げます。 下前の褄先は上げれば上げるほど裾つぼまりになりますが、上げ過ぎると裾が短くなって脚が見えてしまうかも。 後ろから見て、後ろの裾線より7~8cm上がって見えたら良い感じです。 足先はつま先を開くより、かかとを開く方が「はんなり」します。 - 衣紋はキレイに抜けているか?
衣紋の抜き方は、年代と体型によって違ってきます。(子どもは衿を抜きません。) いかり肩の人、ふくよかな人、年配者は少し抜き気味がバランス良いです。 ワタシも、もう少し抜いた方が良かったですね。
浴衣の背縫いは、背骨の上(背中の真ん中)にくるようにしてください。 衿芯を入れるとキレイに衿が抜けます。 - 帯の位置は?!
帯を前で結んで後に回す場合、ちゃんと背中の真ん中にきているか?しっかり確認しましょう。(ワタシの帯は、右に寄ってる・・・涙) 帯の高さは、羽(結び)が高いと若く・快活に見えて、低いと大人っぽく・粋に見えます。(帯がゆるくて、ぶら下がっているのは問題外) 大人の女性の胴巻き部分は、前下がり・後上がりがキレイに見えますが、アラフィのワタシの場合、帯の羽部分をもう少し下に作った方が良かったなーと思いました。 - 後のおはしょりは?!
お尻の上のおはしょりも、基本は「人差し指1本分」程度の長さです。 帯を締めると帯下に入ってしまって短くなるので、少し引き出しておきます。 また、座る・階段を上がる・トイレに行く等の所作で、裾が上がってお尻の上にたるみができることがあるので、時々手を当ててしわやたるみを直します。 - 浴衣の裾線・下駄の履き方
浴衣の裾の長さは、くるぶしが隠れるくらいがキレイです。 生地質によって「歩いた時に上がりやすい」浴衣もあるので、「キモチ長かったかな?」くらいがちょうど良い気がします。
下駄は鼻緒を指先にひっかける感じに浅く履いて、かかとを台から落とします。 2㎝くらい足が出るのが基本です。
浴衣を帯まで着付けてしまうと、後から直すのは結構大変なので、大事なポイントは「着付をする」時点でしっかりおさえておきましょう。 着付けについてや着くずれの直し方は、別途書きますね。
浴衣は元々「リラックスウエア」なので、あまりかっちり着る必要はないとは思いますが、楽に着るのともっさり見えるのは話が別です。 浴衣は生地が柔らかいので、ちょっと気を抜くと「だらしなく見えがち」ですから、パリっと糊をきかせてアイロンをかけておくなど、事前準備もしっかりと。
どうせ着るなら、「カッコイイ着姿」目指して、がんばりましょう~