【名古屋帯】雀踊りの柄の帯♪引き抜き帯みたいなので「みはま姿」で作り帯にしてみました~

先日骨董市で見つけた「雀踊り」の柄の九寸名古屋帯です。

雀踊りの帯

雀踊り

たぶん羽織を解いて帯にしたんじゃないかな?と、馴染みの業者さんがおっしゃっておられましたが。
なんでかなー?引き抜き帯に仕立ててあるみたいなので、美浜姿で作り帯にしてみました。

 

 

どこかで見た柄……上野の「北斎とジャポニスム」展でした!

この帯の柄……最初は「ゲゲゲの妖怪かなにか?」と思っていたのですけど。
奴の雀踊り

 

奴の雀踊り2

 

リサイクル業者のお兄さんが「奴の雀踊りで調べたら出てくるよ!雀にかけて、笹が一緒にデザインされているんだよ。」と教えてくれました。
なるほど、ボタンみたいに見えるのは、目玉じゃなくて「傘」だったのかー!

と、そう思った時に気が付きました。 この柄、どこかで見たことがある!!

そうです。暮れにお友達と行った上野・国立西洋美術館の「北斎とジャポニスム」展で観た「北斎漫画」に、おんなじような絵があったのでしたー!!

 

着物バッグ美術館

 

そう気づいたら、なんだかこの帯に愛着がわいてきまして。
(同じ柄で↓色違いもある)
北斎漫画

 

締めてみようとよくよく見たら、あれぇ?この帯、柄がサカサマだよね?!
帯の柄

 

お太鼓に隠れる位置に、お一人だけ上を向いているヤッコさんがおりますが、後は皆さん下向きなんです。
引き抜き帯

 

帯の垂れ裏を返してみたら、あら、やっぱり。 引き抜き結びができるように裏に柄が入っていました。
雀踊りの帯

 

試しに引き抜きで結んでみましたけど、イマイチ上手く結べなかったので。
大昔に習った「みはま姿」を引っ張りだして、作り帯にしてみました。
美浜姿

 

普通は枕の表側に垂がくるようにセットしますが、今回は引き抜きなので垂を裏にセットしまして、垂を輪にして作った「付帯」です。
美浜姿で引き抜き帯

 

枕部分には、ガーゼと帯揚げをかぶせて小紐で結んでおきました。

 

後はこのまま背中に背負って、手をお腹に2周巻けばOKです。 良い具合に手先の長さが残るので、お太鼓に戻して帯締めすれば完成です・・・(のはず)
帯付け帯

 

問題は、前柄の位置かな。洋服で試しているので、着物を着たら少し変わると思うんですけど。
もしかしたら、出したい柄が全然出なくて、何にもないとこが前の真ん中にきちゃうかも~(とりあえず、笹はあるけど。)
前帯

 

接ぎがあるので、あまりズラすこともできそうにありませんしね。
接ぎ

 

 

白山紬に締めてみました。
白山紬に引き抜き帯

 

アルバスカシミアストール

 

やっぱり、前帯にはヤッコさんのいない「笹だけ」の柄しか出ませんでしたが、遠目に見ると柄は全然わかんないですねー(苦笑)

久しぶりに「みはま姿」の帯枕を使いましたが、最初にお太鼓を作っておいて、後は背負うだけ……って楽ちんだなぁ!!
ポイント柄や六通柄だと、手を内側に折り込んで柄袷をしないといけませんが、手が全通になっている場合には巻くだけなので、ホントに簡単!!

お太鼓が上手く締められない・作り帯を縫うのは面倒という方には、おすすめですよ!!

◆帯を傷めない「下割れ」タイプもあるんですね。これいいかも。

 

上の写真でワタシが手に持っている「アルバスカシミヤ」のストールは、ふんわり軽いガーゼの大判ストールなので、この時期とても重宝します。
次の記事でご紹介させていただきますね!

◆待っててね

 

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