浴衣とゆかた。 なにが違うの?っておはなしです♪

浴衣とゆかた
どっちも「ユカタ」ではありますが。 昼間のお出かけで着れるかどうか?が浴衣とゆかたの違いだろうなと思うんですよね。 かつての湯上りウエアでしかなかったが、ゆかたブームという時代の流れで、夏着物寄りに進化した感じ。 街着として着られる「ゆかた」は、大人の女性にお勧めです。

 

ゆかた特集310

 

浴衣とゆかたの区別をする理由

浴衣とゆかた。 どちらも「YUKATA」と読みますが、実はちょっと「指しているキモノ」が違うようです。 一般的には「浴衣」と漢字で表現されることが多いようですが、浴衣をあえて「ゆかた」と書いて区別します。

では、一体何が違うか? それは、浴衣(よくい)なのか? おしゃれ着として着られるのか? というような違いであると思っています。

浴衣は、よくい

浴衣というのは、「よくい」です。 昔から、お風呂上りに夕涼みするのに着たり、ホームウエアとしたり、寝巻にしたり。 あくまでリラックスするために着るものであって、電車に乗ってお出かけするようなものではないという意味を含んでいます。

以前「本来、湯上り着であるはずの浴衣で街中を闊歩するのはいかがなものか?」というように書かれたコラムのような記事を読んだ記憶がありますが、そういう「ラフな夏の家着」が浴衣です。

ゆかたは、夏着物みたいにも着れる。

対して「ゆかた」には、花火大会や縁日といった夕涼み・盆踊り大会の延長で着るものではなくて、夏のおしゃれを楽しむためのカジュアルな着物といった意味合いがあります。

着物雑誌「七緒」でも、ゆかた特集には繰り返しこの「浴衣とゆかたの違い」が説明されているのをよく目にしますね。 浴衣は「よくい」だから、よそ行き用は「ゆかた」と書く。 簡単に言えば、そういうことです。

 

もっと具体的な「浴衣とゆかたの違い」を言うと

浴衣とゆかたの違いは、素材と織りと柄であろうと、ワタシは思っていますデス。 帯や履物のコーディネートも少し違ってきます。

 

※1項目に対してすべての条件を満たすものを言っているのではありません。 特徴の例です。
浴衣
(あくまでカジュアル)
ゆかた
(着方次第で、よそ行きにもなる)
素材綿100%
綿コーマ
地)
化繊やガーゼ素材もあるかもですが、大抵は綿。
綿(織り・糸に特徴有)
綿+麻(綿麻
綿+絹
など。

透け感がある。
素材感がある。
機能性ポリエステルの、着物っぽいもの。
織り平織り絹紅梅
綿紅梅
綿紬 
綿縮
綿絽
鳴海有松絞り
など。

凸凹があったり、強撚糸を使われていたり、絽目があったりする。
古典からモダンまでいろいろ。
無地場の多い大柄は、浴衣むき。
細かい柄。
小紋柄。
大柄でも連続したもの。
絞りの柄。(鳴海有松など。)

半幅帯
作り帯の半幅帯。
化繊(ポリ)の薄手のものは、浴衣専用。
半幅帯。(浴衣用以外)
名古屋帯(麻や紗献上の夏帯)
お太鼓の作り帯(夏帯のもの)
※博多帯は通年用とされていますが、名古屋帯の場合は紗献上の方が夏向きです。
下着半襦袢+裾除け
着物スリップ
ゆかた下
タンクトップにステテコなど。
※半衿はなし
※素足(足袋もナシではありませんが、素敵に見えない気がします。)
浴衣としての着こなしをする場合は、浴衣とおなじ。
少しよそ行きなら、レース袖の半襦袢や嘘つき襦袢+裾除け・ステテコなど。
透け感の強いものは、長襦袢も着用。
※ゆかたによっては、半衿を入れても可。
※足袋も可。
履物・小物下駄
※ミュールの場合は、10代か、それ用にコーディネートする。

下駄
(出かける場所がカジュアルな場合。 舟形台の下駄は、ちょっとしたよそ行きでも可。)

草履
(名古屋帯で衿付きなど、着物風に着た場合は草履にする。)
エナメルで低い台。 夏草履。
カレンブロッソ・カフェ草履など。

日中は日傘。
帯締めや帯揚げを使っても可。

 

温泉旅館で貸してくれるのは浴衣

浴衣は、旅館で貸してくれる浴衣のイメージです。 最近はカラフルで素敵な柄を選ばせてくださる旅館が増えていますが、素敵な柄のものであっても、綿100%で平織りだったら「浴衣」です。

■(例)柄はモダンですが、綿の平織りの反物なので浴衣の生地です。 綿コーマ地が代表格です。
綿コーマ

 

昔ながらの、白地・紺地の浴衣を、寝巻に見えないように粋に着こなすのは、非常に難しいと言われています。 
花柳界の方や、踊りやお三味線の先生など日常的に着物を着ていらっしゃる方は、夏のリラックスキモノとして、古典の浴衣を素敵に着ているイメージがありますね。

でもあくまで浴衣は浴衣なので、ご近所は歩いたとしても、お出かけはなさらないだろうと思います。

素材感や、織りに特徴がある生地が「ゆかた」向き。

ゆかたの方は、綿+麻とか綿+絹とかの素材であったり、平織ではなくて、凸凹があったりシボがあったりするものだったら、よそ行きになりえると言われています。 紅梅や有松絞り、綿縮、綿絽等がこれにあたります。

絹紅梅

 

綿絽

高級浴衣と呼ばれたりもしますが、高級浴衣=高額な浴衣ということではありません。(まあ、高いものが多いのは事実ですけど)

「ゆかた」と表す生地に共通しているのは、透け感やシャリ感といった素材感があること。 ペタっと平たい綿生地ではないモノが、ゆかた向きです。

ただし、素材感のある・多少透け感のあるものでも、色柄によってはゆかたとして街着には適さないものがあるので、そこが難しいとこなんですけど。 
判断のポイントとしては、「衿・足袋・草履・名古屋帯で、夏着物のように着れるものならゆかたと言ってよいだろう」と、ワタシ自身は解釈しています。

夏着物とゆかたの違い。

夏着物」というのは、紗・絽といったスケスケで長襦袢を着る「盛夏(7月8月)用の着物」のことです。 夏大島とか夏塩沢のようにとても高価な普段着用の着物もあれば、化繊でできた絽や紗の着物もあります。

■夏着物の一例(紗の着物に夏用の袋帯)
紗の着物

 

ゆかたでなくて「着物」である場合には、小紋・紋付・付け下げといった着物の格で、普段着なのか?フォーマルなのかを判断します。 上の写真は、小紋なので袋帯で二十太鼓にしていますが、普段着の部類になります。

絹なのか?麻なのか?といった素材によっても着物の格は違ってきますけど。 例えば、同じ正絹でも柄に上下がない(小紋)は普段着ですし、絵羽(続いている柄・訪問着や付け下げ)は準フォーマルです。 紋が入っても格は上がります

しかしながら夏着物の場合は、普段着と言っても外着です。 寝巻にしたり湯上りに着たりはしません。

つまり、浴衣と夏着物の間にあるもの。 これが「ゆかた」と言って良いのではないかと思っています。 浴衣よりにきるのか? 着物よりに着るのか? 着方(用途)によって、帯や小物合わせも変わってきます。

 

■子ども・若い人は例外というお話。

小中学生や高校生、二十歳前のお嬢さんが、綿コーマの浴衣に作り帯を締めて、電車でおでかけするのはありと思っています。

極端な例を言えば、3歳や5歳のお子さんが晴れ着に靴を履いていても気にならない・・・というのと、ちょっと似てるかな。 
「ああ、どこかでお祭りやイベントをやってるんだろうな。」と、そう見えるからなのか? 特に変とは思いません。

最近は、20歳過ぎのお嬢さんでも、昼間から浴衣でおでかけすることが多くなっているので、市販品のセット浴衣(ゆかた)も、紅梅や綿麻といった素材感を出している(似せている)ものが多くなってきていますよね。 少し大人になったお嬢さんでも、そうした浴衣(ゆかた)なら、デートで着てもあまり違和感がありません。

ただし、アラフォーくらいになると話は違ってまいります。 お出かけ着として浴衣を着ると、すごく変です。 そう思う(わかる)人は少ないかもしれないですが、着物の知識のある方でしたら「あの人は、まったく着物を知らないのね。その浴衣は、街着にはどうなの?」と思われるんじゃないかと思います。

せっかくお洒落として「浴衣」を着ているというのに、「素敵」に見えないのでは、すごく残念な気がしますよね。

繰り返しになりますが、アラフォーでもアラフィフでも、花火大会やお祭り、浴衣のイベントで着るのでしたら構いません♪ その場合は、電車に乗るのもありですし、行き帰りに街中を歩くのも良いと思います。

でも、その帰り道に(特にお祭りとは違う地域で)、高級ホテルのレストランに行こうと思ったら、入れないかもしれません。 基本、下駄はカジュアルな履物で運動靴と同じですから、革靴にジャケット着用の場所では入れないかもしれないです。(ゆかたキャンペーンでもやっていれば、話は別ですが)

あと、最近人気の「観光地での浴衣レンタル」。 この場合は、浴衣で構わないだろうと思います。 「観光地を楽しむために、借りたんだなー」と思うからです。 

ちょっと例えが悪いかもしれないですが、ディズニーランドで、年配者がミッキーの耳を付けて歩いているのと似てるかな? その場所だったら、違和感がないという意味です。

 


 

「浴衣とゆかたは区別されているみたい。」とお友達に話したところ、「何が違うの?」と聞かれたので、僭越ながら説明をしてみました。 ワタシの言いたいこと、伝わるでしょうか? 

もしも「その考えは違うわよ!」と思われた着物通な方がおられましたら、ぜひ、メッセージ等で教えていただけると嬉しいです♪  

綿麻や綿紅梅っぽい「若い人向けのゆかた」を、大人の女性が着る場合については、別記事にて♪

 

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この記事を書いた人

きりまるS40年生・東京在住・主婦

着物が好きです!!

2001年から11年間ほど写真館で着付師の仕事をしておりまして、少しお休みしていましたが、今年(2017)は「きもの館 創美苑」さんのモデルさん浴衣(ゆかた)着付けをお手伝いさせていただきました♪ 

七五三・成人式・お宮参り・・・と、着物でお悩みのお客様が多かったことからこのサイトを作りましたが、フォーマル系は「お祝いの着物https://oiwai-kimono.com/」へお引っ越し中です。

キモノ-着るなら.comでは、浴衣をはじめとした紬や小紋・ウールなどの普段着物について書きます!

リサイクル着物を掘り出すのが楽しくて、古物商営業許可も取りましたので、オークション出品案内なども掲載します。